トラベクテジン(trabectedin)は抗腫瘍薬の一つ。Ecteinascidin 743(エクテイナシジン743)あるいはET-743としても知られている。商品名はヨンデリス。悪性軟部腫瘍の治療薬として日本、アメリカ、ヨーロッパ、ロシアなどで承認されている。また、乳癌、前立腺癌、小児肉腫に対する治験が行われている。トラベクテジンは欧州委員会とアメリカ食品医薬品局から軟部肉腫および卵巣癌に対する希少疾病用医薬品として認められている。また日本でも「染色体転座を伴う悪性軟部腫瘍」の希少疾病用医薬品として認められている。 2009年11月、欧州委員会は、27のEU加盟国およびノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインにおける、白金系抗がん剤感受性の再発性卵巣癌の女性に対するトラベクテジンとペグ化リポソームドキソルビシンとの併用治療を認可した。