デジレ・アルトー(Désirée Artôt フランス語: [deziʁe aʁto]; 1835年7月21日 - 1907年4月3日)は、主にドイツにおいてドイツ・オペラやイタリア・オペラを歌唱して名声を博した、ベルギーのソプラノ歌手。1868年には一時ピョートル・チャイコフスキーと婚約していた。チャイコフスキーは自作のピアノ協奏曲第1番や幻想序曲『ロメオとジュリエット』へアルトーの名を忍ばせている可能性もある。1869年にスペインのバリトンであったとの結婚以降はデジレ・アルトー・デ・パディーヤ、もしくはデジレ・アルトー=パディーヤという名前で知られた。