ディオトレフェス (Diotrephēs) は新約聖書の『ヨハネの手紙三』に登場する人物で、同書の著者である「長老」(伝承上は使徒ヨハネ)の権威を受け入れずに、自分の教会を牛耳る問題ある人物として描かれている。ただし、高等批評の立場からは、ディオトレフェスの側から問題を再構成し、その立場に理解を示す説も存在する。日本語訳聖書では「デオテレペス」、「デオテレフェス」、「ディヲトレフ」等とも表記されている。 ディオトレフェスは「ゼウスに養育された者」、「神に育てられたもの」といった意味である。