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- テルモトガ(サーモトガ)・マリティマ(Thermotoga maritima)は、超好熱性の細菌である。 イタリアヴルカーノ島のレヴァンテ港付近の海底熱水帯より発見、1986年に記載された。増殖温度は55-90℃、最適増殖温度は80℃と非常に高い。数少ない超好熱性の細菌の1つであり、その最初期に発見されたものである。2018年現在においても、Aquifex属に次ぐ増殖温度の高い細菌となっている。 グラム染色は陰性。形状は棒状で、サイズは長さ5μm、幅0.6μmほど。細胞壁として1~2細胞を包むトガと呼ばれる独特の構造を持つ。これはテルモトガ門に広くみられ、両端ないしは片側に大きな隙間があり、まるで古代ローマのトガに見えることから名づけられた。 代謝形態は発酵性で、嫌気性条件下セルロースやキシランなどの糖類を発酵して増殖する。発酵の結果水素を生成するが、水素濃度が高くなると増殖阻害が起こるため、硫黄存在下では水素は硫化水素の形で除去される。ただし、この過程からATPを得ることはできない。 全ゲノムは1999年に解読された。ゲノムサイズは約1.8Mbp、ORFは1877ヶ所。古細菌と共通する遺伝子が24%もあり、高温環境への適応に関係している可能性がある。 (ja)
- テルモトガ(サーモトガ)・マリティマ(Thermotoga maritima)は、超好熱性の細菌である。 イタリアヴルカーノ島のレヴァンテ港付近の海底熱水帯より発見、1986年に記載された。増殖温度は55-90℃、最適増殖温度は80℃と非常に高い。数少ない超好熱性の細菌の1つであり、その最初期に発見されたものである。2018年現在においても、Aquifex属に次ぐ増殖温度の高い細菌となっている。 グラム染色は陰性。形状は棒状で、サイズは長さ5μm、幅0.6μmほど。細胞壁として1~2細胞を包むトガと呼ばれる独特の構造を持つ。これはテルモトガ門に広くみられ、両端ないしは片側に大きな隙間があり、まるで古代ローマのトガに見えることから名づけられた。 代謝形態は発酵性で、嫌気性条件下セルロースやキシランなどの糖類を発酵して増殖する。発酵の結果水素を生成するが、水素濃度が高くなると増殖阻害が起こるため、硫黄存在下では水素は硫化水素の形で除去される。ただし、この過程からATPを得ることはできない。 全ゲノムは1999年に解読された。ゲノムサイズは約1.8Mbp、ORFは1877ヶ所。古細菌と共通する遺伝子が24%もあり、高温環境への適応に関係している可能性がある。 (ja)
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- 細菌 Bacteria (ja)
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- テルモトガ・マリティマ (ja)
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- Thermotoga maritima (ja)
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- テルモトガ属 Thermotoga (ja)
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prop-ja:画像キャプション
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- テルモトガ・マリティマのイラスト (ja)
- 細胞の両端の鞘構造に注目 (ja)
- テルモトガ・マリティマのイラスト (ja)
- 細胞の両端の鞘構造に注目 (ja)
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- テルモトガ目 Thermotogales (ja)
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prop-ja:科
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- テルモトガ科 Thermotogaceae (ja)
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prop-ja:種
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- T. マリティマ T. maritima (ja)
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- テルモトガ綱 Thermotogae (ja)
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- テルモトガ門 Thermotogae (ja)
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- テルモトガ・マリティマのイラスト
- 細胞の両端の鞘構造に注目
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- テルモトガ(サーモトガ)・マリティマ(Thermotoga maritima)は、超好熱性の細菌である。 イタリアヴルカーノ島のレヴァンテ港付近の海底熱水帯より発見、1986年に記載された。増殖温度は55-90℃、最適増殖温度は80℃と非常に高い。数少ない超好熱性の細菌の1つであり、その最初期に発見されたものである。2018年現在においても、Aquifex属に次ぐ増殖温度の高い細菌となっている。 グラム染色は陰性。形状は棒状で、サイズは長さ5μm、幅0.6μmほど。細胞壁として1~2細胞を包むトガと呼ばれる独特の構造を持つ。これはテルモトガ門に広くみられ、両端ないしは片側に大きな隙間があり、まるで古代ローマのトガに見えることから名づけられた。 代謝形態は発酵性で、嫌気性条件下セルロースやキシランなどの糖類を発酵して増殖する。発酵の結果水素を生成するが、水素濃度が高くなると増殖阻害が起こるため、硫黄存在下では水素は硫化水素の形で除去される。ただし、この過程からATPを得ることはできない。 全ゲノムは1999年に解読された。ゲノムサイズは約1.8Mbp、ORFは1877ヶ所。古細菌と共通する遺伝子が24%もあり、高温環境への適応に関係している可能性がある。 (ja)
- テルモトガ(サーモトガ)・マリティマ(Thermotoga maritima)は、超好熱性の細菌である。 イタリアヴルカーノ島のレヴァンテ港付近の海底熱水帯より発見、1986年に記載された。増殖温度は55-90℃、最適増殖温度は80℃と非常に高い。数少ない超好熱性の細菌の1つであり、その最初期に発見されたものである。2018年現在においても、Aquifex属に次ぐ増殖温度の高い細菌となっている。 グラム染色は陰性。形状は棒状で、サイズは長さ5μm、幅0.6μmほど。細胞壁として1~2細胞を包むトガと呼ばれる独特の構造を持つ。これはテルモトガ門に広くみられ、両端ないしは片側に大きな隙間があり、まるで古代ローマのトガに見えることから名づけられた。 代謝形態は発酵性で、嫌気性条件下セルロースやキシランなどの糖類を発酵して増殖する。発酵の結果水素を生成するが、水素濃度が高くなると増殖阻害が起こるため、硫黄存在下では水素は硫化水素の形で除去される。ただし、この過程からATPを得ることはできない。 全ゲノムは1999年に解読された。ゲノムサイズは約1.8Mbp、ORFは1877ヶ所。古細菌と共通する遺伝子が24%もあり、高温環境への適応に関係している可能性がある。 (ja)
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- テルモトガ・マリティマ (ja)
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- テルモトガ・マリティマ (ja)
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