テネシン (Tennessine) は、元素記号Ts、原子番号117の合成元素である。周期表の第7周期に位置し、既知の元素の中で2番目に重い。原子名が決定するまでは一時的な名称としてウンウンセプチウムが使われた。 テネシンの発見は、2010年4月にロシアとアメリカの合同チームにより、ロシア連邦ドゥブナで公表され、2017年時点でも最も新しく発見された元素となった。崩壊生成物の1つが2011年に直接作成され、この実験の結果を一部裏付けた。この実験自体は、2012年に同じ共同チームにより、2014年5月にはドイツとアメリカの合同チームによっても再現された。2015年12月、国際純正・応用化学連合(IUPAC)と国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)の合同作業部会により、発見の主張が評価され、新元素として認められてロシアとアメリカの合同チームに優先権が与えられた。 テネシンは、恐らく「安定の島」の中に位置している。合成されたテネシン原子は、数10から数100ミリ秒程度、持続する。周期表上では、第17族元素であり、17族の他の全ての元素はハロゲンであるが、テネシンの性質のいくつかは、相対論効果のためハロゲンとはかなり異なる。結果として、アニオンも形成せず高い酸化数も取らない揮発性金属になると予測される。ただし、融点や沸点、等のいくつかの性質はハロゲンの傾向に従うことが予測される。

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  • テネシン (Tennessine) は、元素記号Ts、原子番号117の合成元素である。周期表の第7周期に位置し、既知の元素の中で2番目に重い。原子名が決定するまでは一時的な名称としてウンウンセプチウムが使われた。 テネシンの発見は、2010年4月にロシアとアメリカの合同チームにより、ロシア連邦ドゥブナで公表され、2017年時点でも最も新しく発見された元素となった。崩壊生成物の1つが2011年に直接作成され、この実験の結果を一部裏付けた。この実験自体は、2012年に同じ共同チームにより、2014年5月にはドイツとアメリカの合同チームによっても再現された。2015年12月、国際純正・応用化学連合(IUPAC)と国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)の合同作業部会により、発見の主張が評価され、新元素として認められてロシアとアメリカの合同チームに優先権が与えられた。 テネシンは、恐らく「安定の島」の中に位置している。合成されたテネシン原子は、数10から数100ミリ秒程度、持続する。周期表上では、第17族元素であり、17族の他の全ての元素はハロゲンであるが、テネシンの性質のいくつかは、相対論効果のためハロゲンとはかなり異なる。結果として、アニオンも形成せず高い酸化数も取らない揮発性金属になると予測される。ただし、融点や沸点、等のいくつかの性質はハロゲンの傾向に従うことが予測される。 (ja)
  • テネシン (Tennessine) は、元素記号Ts、原子番号117の合成元素である。周期表の第7周期に位置し、既知の元素の中で2番目に重い。原子名が決定するまでは一時的な名称としてウンウンセプチウムが使われた。 テネシンの発見は、2010年4月にロシアとアメリカの合同チームにより、ロシア連邦ドゥブナで公表され、2017年時点でも最も新しく発見された元素となった。崩壊生成物の1つが2011年に直接作成され、この実験の結果を一部裏付けた。この実験自体は、2012年に同じ共同チームにより、2014年5月にはドイツとアメリカの合同チームによっても再現された。2015年12月、国際純正・応用化学連合(IUPAC)と国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)の合同作業部会により、発見の主張が評価され、新元素として認められてロシアとアメリカの合同チームに優先権が与えられた。 テネシンは、恐らく「安定の島」の中に位置している。合成されたテネシン原子は、数10から数100ミリ秒程度、持続する。周期表上では、第17族元素であり、17族の他の全ての元素はハロゲンであるが、テネシンの性質のいくつかは、相対論効果のためハロゲンとはかなり異なる。結果として、アニオンも形成せず高い酸化数も取らない揮発性金属になると予測される。ただし、融点や沸点、等のいくつかの性質はハロゲンの傾向に従うことが予測される。 (ja)
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  • テネシン (Tennessine) は、元素記号Ts、原子番号117の合成元素である。周期表の第7周期に位置し、既知の元素の中で2番目に重い。原子名が決定するまでは一時的な名称としてウンウンセプチウムが使われた。 テネシンの発見は、2010年4月にロシアとアメリカの合同チームにより、ロシア連邦ドゥブナで公表され、2017年時点でも最も新しく発見された元素となった。崩壊生成物の1つが2011年に直接作成され、この実験の結果を一部裏付けた。この実験自体は、2012年に同じ共同チームにより、2014年5月にはドイツとアメリカの合同チームによっても再現された。2015年12月、国際純正・応用化学連合(IUPAC)と国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)の合同作業部会により、発見の主張が評価され、新元素として認められてロシアとアメリカの合同チームに優先権が与えられた。 テネシンは、恐らく「安定の島」の中に位置している。合成されたテネシン原子は、数10から数100ミリ秒程度、持続する。周期表上では、第17族元素であり、17族の他の全ての元素はハロゲンであるが、テネシンの性質のいくつかは、相対論効果のためハロゲンとはかなり異なる。結果として、アニオンも形成せず高い酸化数も取らない揮発性金属になると予測される。ただし、融点や沸点、等のいくつかの性質はハロゲンの傾向に従うことが予測される。 (ja)
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