ティレル・026は、ティレルが1998年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラカー。ティレル最後のF1マシンであり、リカルド・ロセットと高木虎之介がドライブした。 1998年はティレルにとって最後のシーズンであった。ケン・ティレルは初戦の前にBARにチームを売却した。ケンは1997年のドライバーであったヨス・フェルスタッペンに代わって豊富なスポンサー資金を持つロセットが選ばれたことで、それに怒ってチームを離脱した。 マシンは前年型の025で限定的に採用されたXウィングを当初から前提とした設計になっており、一説にはマシン全体のダウンフォースの5%を稼ぎ出していたとも言われる。しかしそのXウィングが、安全性の理由で同年4月に即時使用禁止となってしまい、以後は慢性的なダウンフォース不足に悩まされた。 競争力のあるV10エンジンと良くできたシャシーを持っていたものの、失望のシーズンに終わった。 チームはシーズンを通してノーポイントに終わった。
