タクシーダンスホールは、1920年代のアメリカで人気を集めた男性向けの風俗・娯楽店の一種。チケットを購入して入場し、ダンスホールに待機している女性(タクシーダンサー)に渡すと、1枚につき1曲、ダンスの相手をしてもらえるシステムだった。「タクシー」は車のタクシー同様、賃貸し、料金制という意味で、料金さえ払えば、誰でも利用できることを表した。1枚で2分ほどしか踊れないため、客は何枚ものチケットを購入しなくてはならなかった。ダンス中にダンサーと交渉し、閉店後同伴する客も多かった。1960年代にほとんどが廃れたが、現在も時間制で女性がダンスなどの相手をする風俗店は存在し、ホステス・クラブ、ジェントルマンズ・クラブなどと呼ばれている。