ズルフィカール(アラビア語: ذو الفقار‎)は、アリー・イブン・アビー・ターリブが使っていた剣でイスラーム圏では伝説の名剣とされている。その形状には諸説あるが、イスラーム教圏で一般的なイメージとしては先端が二股に分かれている姿が多い。 イスラム教圏では剣などに「アリーに勝る英雄なく、ズルフィカールに勝る剣なし」と刻まれていることがある。 英語圏では表記が一定しておらず、Zulfiqar, Dhu al-Fiqar, Thulfeqar, Dhulfiqar, Zoulfikarなどさまざまな表記がある。日本語ではズー・アル・フィカールと記述されている場合もある。そもそも日本語で使用されているイスラーム用語の多くが英語圏からの翻訳によるものであるため、アラビア語の原語表記からかけ離れてしまったカタカナ表記も多い。 イスラーム教社会では、イスラーム教の用語はアラビア語を正としてアラビア語の読み方に従うことを基準としている。そのため、非アラビア語圏でも原則としてズルフィカールと呼ばれるが、トルコ語圏やペルシャ語圏では言語による訛りが出るため、欧米人には違って聞こえることもあり、英語表記が一定しない一因にもなっている。 非アラビア語圏のイスラーム教国では、固有名詞として地名や人名などに使用されていることもある。

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  • ズルフィカール(アラビア語: ذو الفقار‎)は、アリー・イブン・アビー・ターリブが使っていた剣でイスラーム圏では伝説の名剣とされている。その形状には諸説あるが、イスラーム教圏で一般的なイメージとしては先端が二股に分かれている姿が多い。 イスラム教圏では剣などに「アリーに勝る英雄なく、ズルフィカールに勝る剣なし」と刻まれていることがある。 英語圏では表記が一定しておらず、Zulfiqar, Dhu al-Fiqar, Thulfeqar, Dhulfiqar, Zoulfikarなどさまざまな表記がある。日本語ではズー・アル・フィカールと記述されている場合もある。そもそも日本語で使用されているイスラーム用語の多くが英語圏からの翻訳によるものであるため、アラビア語の原語表記からかけ離れてしまったカタカナ表記も多い。 イスラーム教社会では、イスラーム教の用語はアラビア語を正としてアラビア語の読み方に従うことを基準としている。そのため、非アラビア語圏でも原則としてズルフィカールと呼ばれるが、トルコ語圏やペルシャ語圏では言語による訛りが出るため、欧米人には違って聞こえることもあり、英語表記が一定しない一因にもなっている。 非アラビア語圏のイスラーム教国では、固有名詞として地名や人名などに使用されていることもある。 (ja)
  • ズルフィカール(アラビア語: ذو الفقار‎)は、アリー・イブン・アビー・ターリブが使っていた剣でイスラーム圏では伝説の名剣とされている。その形状には諸説あるが、イスラーム教圏で一般的なイメージとしては先端が二股に分かれている姿が多い。 イスラム教圏では剣などに「アリーに勝る英雄なく、ズルフィカールに勝る剣なし」と刻まれていることがある。 英語圏では表記が一定しておらず、Zulfiqar, Dhu al-Fiqar, Thulfeqar, Dhulfiqar, Zoulfikarなどさまざまな表記がある。日本語ではズー・アル・フィカールと記述されている場合もある。そもそも日本語で使用されているイスラーム用語の多くが英語圏からの翻訳によるものであるため、アラビア語の原語表記からかけ離れてしまったカタカナ表記も多い。 イスラーム教社会では、イスラーム教の用語はアラビア語を正としてアラビア語の読み方に従うことを基準としている。そのため、非アラビア語圏でも原則としてズルフィカールと呼ばれるが、トルコ語圏やペルシャ語圏では言語による訛りが出るため、欧米人には違って聞こえることもあり、英語表記が一定しない一因にもなっている。 非アラビア語圏のイスラーム教国では、固有名詞として地名や人名などに使用されていることもある。 (ja)
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  • ズルフィカール(アラビア語: ذو الفقار‎)は、アリー・イブン・アビー・ターリブが使っていた剣でイスラーム圏では伝説の名剣とされている。その形状には諸説あるが、イスラーム教圏で一般的なイメージとしては先端が二股に分かれている姿が多い。 イスラム教圏では剣などに「アリーに勝る英雄なく、ズルフィカールに勝る剣なし」と刻まれていることがある。 英語圏では表記が一定しておらず、Zulfiqar, Dhu al-Fiqar, Thulfeqar, Dhulfiqar, Zoulfikarなどさまざまな表記がある。日本語ではズー・アル・フィカールと記述されている場合もある。そもそも日本語で使用されているイスラーム用語の多くが英語圏からの翻訳によるものであるため、アラビア語の原語表記からかけ離れてしまったカタカナ表記も多い。 イスラーム教社会では、イスラーム教の用語はアラビア語を正としてアラビア語の読み方に従うことを基準としている。そのため、非アラビア語圏でも原則としてズルフィカールと呼ばれるが、トルコ語圏やペルシャ語圏では言語による訛りが出るため、欧米人には違って聞こえることもあり、英語表記が一定しない一因にもなっている。 非アラビア語圏のイスラーム教国では、固有名詞として地名や人名などに使用されていることもある。 (ja)
  • ズルフィカール(アラビア語: ذو الفقار‎)は、アリー・イブン・アビー・ターリブが使っていた剣でイスラーム圏では伝説の名剣とされている。その形状には諸説あるが、イスラーム教圏で一般的なイメージとしては先端が二股に分かれている姿が多い。 イスラム教圏では剣などに「アリーに勝る英雄なく、ズルフィカールに勝る剣なし」と刻まれていることがある。 英語圏では表記が一定しておらず、Zulfiqar, Dhu al-Fiqar, Thulfeqar, Dhulfiqar, Zoulfikarなどさまざまな表記がある。日本語ではズー・アル・フィカールと記述されている場合もある。そもそも日本語で使用されているイスラーム用語の多くが英語圏からの翻訳によるものであるため、アラビア語の原語表記からかけ離れてしまったカタカナ表記も多い。 イスラーム教社会では、イスラーム教の用語はアラビア語を正としてアラビア語の読み方に従うことを基準としている。そのため、非アラビア語圏でも原則としてズルフィカールと呼ばれるが、トルコ語圏やペルシャ語圏では言語による訛りが出るため、欧米人には違って聞こえることもあり、英語表記が一定しない一因にもなっている。 非アラビア語圏のイスラーム教国では、固有名詞として地名や人名などに使用されていることもある。 (ja)
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  • ズルフィカール (ja)
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