『スザンナと長老たち』(伊: Susanna e i vecchioni, 英: Susanna and the Elders)は、ルネサンス期ヴェネツィア派の巨匠ティントレットが1555年から1556年にかけて制作した絵画である。『スザンナの水浴』とも呼ばれる。主題は『旧約聖書』の「ダニエル書」で語られているスザンナの物語から取られている。大胆な構図とポーズ、官能性と明暗法は後期マニエリスムの典型的絵画であり、ティントレットを代表する傑作の1つと見なされている。 ローマのに所蔵されている神話画『ナルキッソス』とサイズがほぼ同じであり、対作品として制作されたと考えられている。表面を覆っていた変色したニスは2006年の修復で除去されたが背景は逆に暗くなった。現在はオーストリア、ウィーンの美術史美術館に所蔵されている。