ジロンド派(ジロンドは、フランス語: Girondins, IPA: [ʒiʁɔ̃dɛ̃] )は、フランス革命期の立法議会と国民公会における党派である。自由主義や共和主義を掲げ、大きな港湾都市の銀行家や大商人、商工業ブルジョアジーの利益を代表し、立法議会ではフイヤン派に対して左翼、国民公会では山岳派に対して右翼を成した。主な指導者はブリッソー、ピエール・ヴェルニヨ、コンドルセ、A.ジャンソネ、M.ガデ、イスナール、ロラン内務大臣であった。 当時は「ブリソ派」や「ロラン派」と呼ばれ、1874年に出版されたラマルティーヌ著の『ジロンド派の歴史』(原題:Histoire des Girondins)がベストセラーになって「ジロンド派」の語が最も代表的な名称として統一された。なお、ジロンドの語源はフランスのジロンド県であり、指導者のうち3名が同県の出身議員だったためあるいは同県出身の議員が多くいたためこの名が付けられた。