「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」(Since You Been Gone)は、1976年にラス・バラード(元アージェント)のアルバム『Winning』に収録された楽曲。歌詞は自分の元を去った恋人を思い続ける気持ちが歌われている。失恋ソングであるが歌詞は非常に前向きなものである。 最も有名なヴァージョンは、1979年のレインボーによるカヴァーである。5枚目のアルバム『ダウン・トゥ・アース』収録時には「これはロックではない」と主張するコージー・パウエルと「どうしても収録する、収録しないならお前をクビにする」と言うリッチー・ブラックモアとの間で確執が起きたが(パウエルとブラックモアの張り合いで、殴り合いの喧嘩にまで発展したという逸話がある)、グラハム・ボネットのうなるようなヴォーカルと、幾度もキーチェンジされるコーラスが象徴的なこの曲は、パブロック的であった。しかしポップ路線に変更したこの曲は、1979年にアルバムからの第1弾シングルとしてリリースされ、英国でトップ10入りした。結局はレインボーの代表曲のひとつとなり、さまざまなアーティストがレインボーのヴァージョンをコピーしている。ちなみに、この曲はアメリカ市場を意識してリリースされた曲であるが、アメリカよりもイギリスでヒットしている。レインボーはこの後もポップ路線を進み、1981年には再びラス・バラードの曲「アイ・サレンダー(I Surrender)」を取り上げている。

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  • 「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」(Since You Been Gone)は、1976年にラス・バラード(元アージェント)のアルバム『Winning』に収録された楽曲。歌詞は自分の元を去った恋人を思い続ける気持ちが歌われている。失恋ソングであるが歌詞は非常に前向きなものである。 最も有名なヴァージョンは、1979年のレインボーによるカヴァーである。5枚目のアルバム『ダウン・トゥ・アース』収録時には「これはロックではない」と主張するコージー・パウエルと「どうしても収録する、収録しないならお前をクビにする」と言うリッチー・ブラックモアとの間で確執が起きたが(パウエルとブラックモアの張り合いで、殴り合いの喧嘩にまで発展したという逸話がある)、グラハム・ボネットのうなるようなヴォーカルと、幾度もキーチェンジされるコーラスが象徴的なこの曲は、パブロック的であった。しかしポップ路線に変更したこの曲は、1979年にアルバムからの第1弾シングルとしてリリースされ、英国でトップ10入りした。結局はレインボーの代表曲のひとつとなり、さまざまなアーティストがレインボーのヴァージョンをコピーしている。ちなみに、この曲はアメリカ市場を意識してリリースされた曲であるが、アメリカよりもイギリスでヒットしている。レインボーはこの後もポップ路線を進み、1981年には再びラス・バラードの曲「アイ・サレンダー(I Surrender)」を取り上げている。 ヴォーカルを担当したグラハム・ボネットにとっては持ち歌になった。後に所属したアルカトラスのライヴ・アルバム『ライヴ・センテンス』や、インペリテリのスタジオ・アルバム『スタンド・イン・ライン』でも、この曲を歌っており、2000年にはゲスト出演したANTHEMの日本ツアーでもアンコールに歌っている。 また、クイーンのブライアン・メイはレインボーがカヴァーしたヴァージョンを非常に気に入っており、さまざまなインタビューで「どんな曲が歌いたいか?」という質問に対し、この曲が気に入っていることを答えており、1993年のソロツアーでは女性コーラスを従えて演奏された。メイはヴォーカルとリードギターを担当。ドラムはレインボー時代にこの曲に難色を示したコージー・パウエルが担当している。また、メイはこの曲のタイトルを 『Since You Been Gone』から 『Since You've Been Gone』に変更し(英文法としては'Since You've Been Gone'が正しい使い方)、'Since You've Been Gone'のリピートがある終盤は、レインボーのヴァージョンとはキーを変えて歌われた。この模様は1994年にリリースされた『Live at Brixton Academy』に収録されている。コージー・パウエルの事故死後もブライアン・メイのソロツアーでは、コージー・パウエルに捧ぐ曲ということでセットアップされている。 (ja)
  • 「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」(Since You Been Gone)は、1976年にラス・バラード(元アージェント)のアルバム『Winning』に収録された楽曲。歌詞は自分の元を去った恋人を思い続ける気持ちが歌われている。失恋ソングであるが歌詞は非常に前向きなものである。 最も有名なヴァージョンは、1979年のレインボーによるカヴァーである。5枚目のアルバム『ダウン・トゥ・アース』収録時には「これはロックではない」と主張するコージー・パウエルと「どうしても収録する、収録しないならお前をクビにする」と言うリッチー・ブラックモアとの間で確執が起きたが(パウエルとブラックモアの張り合いで、殴り合いの喧嘩にまで発展したという逸話がある)、グラハム・ボネットのうなるようなヴォーカルと、幾度もキーチェンジされるコーラスが象徴的なこの曲は、パブロック的であった。しかしポップ路線に変更したこの曲は、1979年にアルバムからの第1弾シングルとしてリリースされ、英国でトップ10入りした。結局はレインボーの代表曲のひとつとなり、さまざまなアーティストがレインボーのヴァージョンをコピーしている。ちなみに、この曲はアメリカ市場を意識してリリースされた曲であるが、アメリカよりもイギリスでヒットしている。レインボーはこの後もポップ路線を進み、1981年には再びラス・バラードの曲「アイ・サレンダー(I Surrender)」を取り上げている。 ヴォーカルを担当したグラハム・ボネットにとっては持ち歌になった。後に所属したアルカトラスのライヴ・アルバム『ライヴ・センテンス』や、インペリテリのスタジオ・アルバム『スタンド・イン・ライン』でも、この曲を歌っており、2000年にはゲスト出演したANTHEMの日本ツアーでもアンコールに歌っている。 また、クイーンのブライアン・メイはレインボーがカヴァーしたヴァージョンを非常に気に入っており、さまざまなインタビューで「どんな曲が歌いたいか?」という質問に対し、この曲が気に入っていることを答えており、1993年のソロツアーでは女性コーラスを従えて演奏された。メイはヴォーカルとリードギターを担当。ドラムはレインボー時代にこの曲に難色を示したコージー・パウエルが担当している。また、メイはこの曲のタイトルを 『Since You Been Gone』から 『Since You've Been Gone』に変更し(英文法としては'Since You've Been Gone'が正しい使い方)、'Since You've Been Gone'のリピートがある終盤は、レインボーのヴァージョンとはキーを変えて歌われた。この模様は1994年にリリースされた『Live at Brixton Academy』に収録されている。コージー・パウエルの事故死後もブライアン・メイのソロツアーでは、コージー・パウエルに捧ぐ曲ということでセットアップされている。 (ja)
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