シャーンタラクシタ(梵: Śāntarakṣita、蔵: zhi ba tsho、?-787年頃、漢訳名:寂護、じゃくご)は、ナーランダ大僧院に所属していたインドの大乗仏教・中観派の僧。 チベットに初めてサンガが設立された際の授戒者となったことで知られ、パドマサンバヴァ(蓮華生)と並ぶ、事実上のチベット仏教の始祖である。 龍樹の興した中観派の中では唯識派に近接して行った自立論証派(スヴァータントリカ派)に分類される。中観・唯識両派の調和を図ったその見解は『中観荘厳頌』に纏められ、広い学識は『真理綱要』に示されている。