シアン・カアン生物圏保護区(la Reserva de la Biosfera Sian Ka'an)は、メキシコのキンタナ・ロー州にある自然保護区である。ユカタン半島のカリブ海沿岸地域に広がる生物圏保護区で、1987年にはユネスコの世界遺産に登録された。メキシコの世界自然遺産の中では最初に登録されたものである。 「シアン・カアン」はマヤ人の言葉で「天空の生まれた場所」を意味する。石灰質の洞窟の崩落して出来た窪地の泉、いわゆるセノーテが多く形成されており、マヤ人たちは生贄の儀式を行うのに用いていた。このため、生物圏保護区内には、マヤ文明の遺跡も残っている。