サンワーキン川(サンワーキンがわ、英: San Joaquin River[ˈsæn wɑːˈkiːn]、日本語では「サンホアキン」とも表記されるが現地の発音は「サンワーキン」のほうが近い)はアメリカ合衆国カリフォルニア州を流れる、中部カリフォルニアで最も長い川である。589㎞の長さを誇る川はシエラネバダ山脈から始まり、サンホアキン・バレー北部の豊かな農業地帯を流れ、サスーン湾、サンフランシスコ湾を通過し太平洋に注ぐ。灌漑の水源として重要なだけでなく、緑の回廊にもなっている。サンワーキン川はカリフォルニア州を流れる川の中では最も多くのダムがあり、また流路変更も幾度となく行われた。 サンホアキン・バレーには8,000年以上前から人々が住み着いており、先コロンブス期のカリフォルニアでは長きにわたって人口が集中していた場所の一つであった。18世紀後半から、主にスペイン人とアメリカ人の多くの探検家、次いで開拓者がサンワーキン川流域に押し寄せ、先住民を搾取、排斥した。新たにやってきた人々は流域の豊かな天然資源・水資源を占有し、農場や都市で利用したが、彼らは洪水や干ばつに悩まされた。サンホアキン・バレーは平坦な地形をしているために、いったん洪水が起こると下流部は広大な内海と化す。