サラブレッド(英語: Thoroughbred)とは、18世紀初頭にイギリスでアラブ馬やハンター(狩猟に用いられたイギリス在来の品種)等から競走用に品種改良された軽種馬である。 競走時には人を背負った状態で、数分間継続して50〜70km/hの速度で走る能力を持つ。2002年に日本国内で行われた1000mのレースにおいて、600m-800m区間の200m通過時間9.6秒(時速75km)が計測されたことがある。この馬は負担重量として56キロを背負っていた。 競馬において1000mのレースは短距離に分類されているとはいえ人間の陸上競技でいうと400-800mの中距離走のカテゴリーに当るのでサラブレッドもこの距離をずっとトップスピードで走り続けるのは無理とされるが、2005年にマウントプレザントメドウズで行われた402mの下級戦という更に短距離の競走では終端速度時速84kmを観測している。ただし、この距離ではクォーターホースのほうが早く、同じ競馬場の同じコースにおいて、レース"中間で"時速92.4kmを観測している。 競馬以外には乗馬やポロなど多数の用途に使用される。オリンピックなどの馬術競技で活躍するサラブレッドも少数ながら存在し、アメリカ合衆国の障害飛越殿堂馬22頭のうち、サラブレッドは15頭にもおよぶ。