サベリウス主義は3-4世紀にキリスト教において異端とされた思想。様態論とも言う。サベリウスという人物が唱えたことからこう呼ばれる。系統的にはモナルキア主義(一位神論、単一神論)に属し、父なる神と子なる神は互いに独立したものでなく、どちらも唯一の神の顕現する様態の違いであるとした。このため正統派の唱える三位一体論から外れることになり、異端とされた。西方では天父受難説と呼ばれた。