コーアチェラ・バレー(英: Coachella Valley、発音: [koʊ.əˈtʃɛlə]、コーチェラと表記されることもある)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州の南部にある大きなバレー(川の流域を中心とした平原)である。リバーサイド郡の南東部で、サンバーナーディーノ山脈からカリフォルニア州最大の湖であるソルトン湖まで約45マイル (72 km) にわたって拡がっている。その全長にわたって幅は約15マイル (24 km) あり、西にはサンジャシント山脈とサンタロサ山脈、北と東はリトルサンバーナディーノ山脈が境界になっている。南東隅のチョコレート山脈からリトルサンバーナディーノ山脈の中心線に沿ってサンアンドレアス断層がバレーの中を横切っている。この断層は他の山の部分がはげ山になっているのに対して、その北側部分は緑の帯となっていて容易に視認できる。 チョコレート山脈はアメリカ海軍の射撃演習地となっており、その大半は一般の立ち入りができない。インランド・エンパイア地域(リバーサイド・サンバーナーディーノ都市圏と砂漠地帯)と比較した場合に、南に隣接するインペリアル・バレーと区別するために「デザート・エンパイア」と呼ぶことがある。地理学者や地質学者はインペリアル・バレーとコーアチェラ・バレーを併せて、「カウィーア盆地」あるいは「ソルトン・トラフ」(トラフは溝)と呼ぶことがある。