コラルカエウム・クリュプトフィルム(Korarchaeum cryptofilum)は、2008年に発表された未記載の超好熱古細菌である。1996年に提唱されたコル古細菌の系統に所属するとみられ、純粋培養はされていないものの、その中では最も研究が進んでいる。 イエローストーン国立公園のオブシディアンプールより採取したサンプルを、貧栄養下、85°C、pH6.5の嫌気条件下でおよそ4年間に渡って培養することにより得られた。トリプトンや酵母粉末を中心とした培地で増やすことができるが、最終的に得られた培養系でもバクテリアを含んでおり、単独での培養は試みられたものの成功していない。電子顕微鏡写真から太さ0.16-0.18μm、長さ15μm(最大100μ)の異様に細長い姿をしている。命名は、属名が門名よりKorarchaeum(若い+古代)、種形容語が由来やその形状よりkryptos(クリュプトス; ギリシャ語で隠された)+filum(フィルム; ラテン語で糸)でcryptofilumと名付けられた。 全ゲノムの解読は、純粋培養されていないためSDSやろ過処理により精製することで行われた。ゲノムサイズは159万757塩基対で、古細菌としてもやや小さめである。ユーリ古細菌とクレン古細菌の中間的なゲノムを持つ。

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  • コラルカエウム・クリュプトフィルム(Korarchaeum cryptofilum)は、2008年に発表された未記載の超好熱古細菌である。1996年に提唱されたコル古細菌の系統に所属するとみられ、純粋培養はされていないものの、その中では最も研究が進んでいる。 イエローストーン国立公園のオブシディアンプールより採取したサンプルを、貧栄養下、85°C、pH6.5の嫌気条件下でおよそ4年間に渡って培養することにより得られた。トリプトンや酵母粉末を中心とした培地で増やすことができるが、最終的に得られた培養系でもバクテリアを含んでおり、単独での培養は試みられたものの成功していない。電子顕微鏡写真から太さ0.16-0.18μm、長さ15μm(最大100μ)の異様に細長い姿をしている。命名は、属名が門名よりKorarchaeum(若い+古代)、種形容語が由来やその形状よりkryptos(クリュプトス; ギリシャ語で隠された)+filum(フィルム; ラテン語で糸)でcryptofilumと名付けられた。 全ゲノムの解読は、純粋培養されていないためSDSやろ過処理により精製することで行われた。ゲノムサイズは159万757塩基対で、古細菌としてもやや小さめである。ユーリ古細菌とクレン古細菌の中間的なゲノムを持つ。 (ja)
  • コラルカエウム・クリュプトフィルム(Korarchaeum cryptofilum)は、2008年に発表された未記載の超好熱古細菌である。1996年に提唱されたコル古細菌の系統に所属するとみられ、純粋培養はされていないものの、その中では最も研究が進んでいる。 イエローストーン国立公園のオブシディアンプールより採取したサンプルを、貧栄養下、85°C、pH6.5の嫌気条件下でおよそ4年間に渡って培養することにより得られた。トリプトンや酵母粉末を中心とした培地で増やすことができるが、最終的に得られた培養系でもバクテリアを含んでおり、単独での培養は試みられたものの成功していない。電子顕微鏡写真から太さ0.16-0.18μm、長さ15μm(最大100μ)の異様に細長い姿をしている。命名は、属名が門名よりKorarchaeum(若い+古代)、種形容語が由来やその形状よりkryptos(クリュプトス; ギリシャ語で隠された)+filum(フィルム; ラテン語で糸)でcryptofilumと名付けられた。 全ゲノムの解読は、純粋培養されていないためSDSやろ過処理により精製することで行われた。ゲノムサイズは159万757塩基対で、古細菌としてもやや小さめである。ユーリ古細菌とクレン古細菌の中間的なゲノムを持つ。 (ja)
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  • コラルカエウム・クリュプトフィルム(Korarchaeum cryptofilum)は、2008年に発表された未記載の超好熱古細菌である。1996年に提唱されたコル古細菌の系統に所属するとみられ、純粋培養はされていないものの、その中では最も研究が進んでいる。 イエローストーン国立公園のオブシディアンプールより採取したサンプルを、貧栄養下、85°C、pH6.5の嫌気条件下でおよそ4年間に渡って培養することにより得られた。トリプトンや酵母粉末を中心とした培地で増やすことができるが、最終的に得られた培養系でもバクテリアを含んでおり、単独での培養は試みられたものの成功していない。電子顕微鏡写真から太さ0.16-0.18μm、長さ15μm(最大100μ)の異様に細長い姿をしている。命名は、属名が門名よりKorarchaeum(若い+古代)、種形容語が由来やその形状よりkryptos(クリュプトス; ギリシャ語で隠された)+filum(フィルム; ラテン語で糸)でcryptofilumと名付けられた。 全ゲノムの解読は、純粋培養されていないためSDSやろ過処理により精製することで行われた。ゲノムサイズは159万757塩基対で、古細菌としてもやや小さめである。ユーリ古細菌とクレン古細菌の中間的なゲノムを持つ。 (ja)
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