コショウ属(コショウぞく)(学名: Piper)は、コショウ目コショウ科に分類される属の1つである。2,000種以上が知られる大きな属であり、最もよく使われる香辛料の1つであるコショウの他にヒハツ (インドナガコショウ)、ヒハツモドキ (ジャワナガコショウ)、ヒッチョウカ、キンマ、カヴァなどが含まれる。日本にはフウトウカズラとタイヨウフウトウカズラの2種が自生しており、沖縄ではヒハツモドキが帰化している。 コショウ属の植物は多くは低木やつる性木本であるが、小高木や草本となる種もいる。葉は互生し、葉脈は掌状または羽状。花序はふつう葉と対生してつく。花は小さく、花被を欠き、両性または単性。果実は多肉果、種子を1個含む。精油やアルカロイドをもつ。