クースクリド・メン(アイルランド語: Cúscraid Mend Macha; 異綴り Cumscraid) (発音ガイド: /'ku:skrid m'eN 'maxa / /cŏŏs'crĭ/ /KOOS-kridh/ (Paddy Brown)) は、「メン」=「どもり(吃音症)」または「唖者」の異名をとるアルスター伝説の戦士で、アイルランド神話の登場人物。アルスターの王コンホヴァル・マク・ネサの王子。兄のコルマク・コン・ロンガスに次ぐ王位後継者に認められた。綽名は、「メン・マハ」(「アルスター王都のどもり男」の意)ともつくる。 国では若者が武具装備帯刀を許される年齢になると、宿敵国コナハトに(単独ではなく仲間をひきつれて)行って、敵国人を一人の討ち取ってくるしきたりであった。しかしクースクリドはこの通過儀礼をおこなう際、強敵 によって負傷し、言葉の自由を失った。説明は二通りあって委細が異なる。 古典の人名由来集によれば、口(を襲った武器に)より、舌の先端を失って「メン(唖者/吃音者)」となったとされる)。 別の短編物語によれば、初武装(初陣)のとき、国境近くでケトと遭遇し、仲間の1/3を置き去りにして逃げたが、槍で喉をつかれ、喉の筋を損傷して正しく言葉を発音できなくなった。 ほんの噂ほどの記述だが、クースクリドは、ルーン(ルイン)の凶刃に倒れたという記述がある。

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  • クースクリド・メン(アイルランド語: Cúscraid Mend Macha; 異綴り Cumscraid) (発音ガイド: /'ku:skrid m'eN 'maxa / /cŏŏs'crĭ/ /KOOS-kridh/ (Paddy Brown)) は、「メン」=「どもり(吃音症)」または「唖者」の異名をとるアルスター伝説の戦士で、アイルランド神話の登場人物。アルスターの王コンホヴァル・マク・ネサの王子。兄のコルマク・コン・ロンガスに次ぐ王位後継者に認められた。綽名は、「メン・マハ」(「アルスター王都のどもり男」の意)ともつくる。 国では若者が武具装備帯刀を許される年齢になると、宿敵国コナハトに(単独ではなく仲間をひきつれて)行って、敵国人を一人の討ち取ってくるしきたりであった。しかしクースクリドはこの通過儀礼をおこなう際、強敵 によって負傷し、言葉の自由を失った。説明は二通りあって委細が異なる。 古典の人名由来集によれば、口(を襲った武器に)より、舌の先端を失って「メン(唖者/吃音者)」となったとされる)。 別の短編物語によれば、初武装(初陣)のとき、国境近くでケトと遭遇し、仲間の1/3を置き去りにして逃げたが、槍で喉をつかれ、喉の筋を損傷して正しく言葉を発音できなくなった。 また、ある短編のなかでは、クースクリド、クー・フリン、の三人を思い慕うアルスターの女性たちは、その愛情ありあまり、彼らにそなわる不具までも、そっくり真似て見せたと記されている。すなわち、クースクリド熱愛者はそのどもりを真似、コナル・ケルナハ心酔者は(背筋/首筋が?)ひん曲がった歩行をなぞり、クー・フリン支持者はその容体をゆがませた狂戦士状態(アイルランド語: ríastrad; 英訳:battle fury, warp spasm)に模して片目が見えないふりを装った。 後年、コンホヴァルの死後、アルスターの臣民はまず、長子のコルマク・コン・ロンガスを王として奉戴しようとしたが、帰途につく途中で戦死した。そこで従兄弟コナル・ケルナハに王位を継がせる意見もでたが、コナルは自分の里子として養育したクースクリドを推したので、クースクリドがアルスター王に即位した。 クースクリドは、「勝利の」を意味するコスグラハ (アイルランド語: Coscrach)という盾または剣をもつ。さらには、『クアルンゲの牛捕り』では、 クースクリドの槍が「蝋燭」を意味するカネル(?)(現代発音 キニェル アイルランド語: Caindel, Cainnel)と呼ばれているふしがあるが、単に「蝋燭(松明)のようにまばゆい」とも解釈される。 ほんの噂ほどの記述だが、クースクリドは、ルーン(ルイン)の凶刃に倒れたという記述がある。 (ja)
  • クースクリド・メン(アイルランド語: Cúscraid Mend Macha; 異綴り Cumscraid) (発音ガイド: /'ku:skrid m'eN 'maxa / /cŏŏs'crĭ/ /KOOS-kridh/ (Paddy Brown)) は、「メン」=「どもり(吃音症)」または「唖者」の異名をとるアルスター伝説の戦士で、アイルランド神話の登場人物。アルスターの王コンホヴァル・マク・ネサの王子。兄のコルマク・コン・ロンガスに次ぐ王位後継者に認められた。綽名は、「メン・マハ」(「アルスター王都のどもり男」の意)ともつくる。 国では若者が武具装備帯刀を許される年齢になると、宿敵国コナハトに(単独ではなく仲間をひきつれて)行って、敵国人を一人の討ち取ってくるしきたりであった。しかしクースクリドはこの通過儀礼をおこなう際、強敵 によって負傷し、言葉の自由を失った。説明は二通りあって委細が異なる。 古典の人名由来集によれば、口(を襲った武器に)より、舌の先端を失って「メン(唖者/吃音者)」となったとされる)。 別の短編物語によれば、初武装(初陣)のとき、国境近くでケトと遭遇し、仲間の1/3を置き去りにして逃げたが、槍で喉をつかれ、喉の筋を損傷して正しく言葉を発音できなくなった。 また、ある短編のなかでは、クースクリド、クー・フリン、の三人を思い慕うアルスターの女性たちは、その愛情ありあまり、彼らにそなわる不具までも、そっくり真似て見せたと記されている。すなわち、クースクリド熱愛者はそのどもりを真似、コナル・ケルナハ心酔者は(背筋/首筋が?)ひん曲がった歩行をなぞり、クー・フリン支持者はその容体をゆがませた狂戦士状態(アイルランド語: ríastrad; 英訳:battle fury, warp spasm)に模して片目が見えないふりを装った。 後年、コンホヴァルの死後、アルスターの臣民はまず、長子のコルマク・コン・ロンガスを王として奉戴しようとしたが、帰途につく途中で戦死した。そこで従兄弟コナル・ケルナハに王位を継がせる意見もでたが、コナルは自分の里子として養育したクースクリドを推したので、クースクリドがアルスター王に即位した。 クースクリドは、「勝利の」を意味するコスグラハ (アイルランド語: Coscrach)という盾または剣をもつ。さらには、『クアルンゲの牛捕り』では、 クースクリドの槍が「蝋燭」を意味するカネル(?)(現代発音 キニェル アイルランド語: Caindel, Cainnel)と呼ばれているふしがあるが、単に「蝋燭(松明)のようにまばゆい」とも解釈される。 ほんの噂ほどの記述だが、クースクリドは、ルーン(ルイン)の凶刃に倒れたという記述がある。 (ja)
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  • クースクリド・メン(アイルランド語: Cúscraid Mend Macha; 異綴り Cumscraid) (発音ガイド: /'ku:skrid m'eN 'maxa / /cŏŏs'crĭ/ /KOOS-kridh/ (Paddy Brown)) は、「メン」=「どもり(吃音症)」または「唖者」の異名をとるアルスター伝説の戦士で、アイルランド神話の登場人物。アルスターの王コンホヴァル・マク・ネサの王子。兄のコルマク・コン・ロンガスに次ぐ王位後継者に認められた。綽名は、「メン・マハ」(「アルスター王都のどもり男」の意)ともつくる。 国では若者が武具装備帯刀を許される年齢になると、宿敵国コナハトに(単独ではなく仲間をひきつれて)行って、敵国人を一人の討ち取ってくるしきたりであった。しかしクースクリドはこの通過儀礼をおこなう際、強敵 によって負傷し、言葉の自由を失った。説明は二通りあって委細が異なる。 古典の人名由来集によれば、口(を襲った武器に)より、舌の先端を失って「メン(唖者/吃音者)」となったとされる)。 別の短編物語によれば、初武装(初陣)のとき、国境近くでケトと遭遇し、仲間の1/3を置き去りにして逃げたが、槍で喉をつかれ、喉の筋を損傷して正しく言葉を発音できなくなった。 ほんの噂ほどの記述だが、クースクリドは、ルーン(ルイン)の凶刃に倒れたという記述がある。 (ja)
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  • クースクリド・メン (ja)
  • クースクリド・メン (ja)
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