クチュク・ムハンマド(1391年 - 1459年)は、15世紀半ばに活躍したジョチ・ウルス(大オルダ)のハン。ジョチ・ウルス再末期の君主であり、ジョチ・ウルスが分裂して成立した諸ハン国(大オルダ、アストラハン・ハン国、カザン・ハン国)の王統の始祖となったことで知られる。 名前は単に「ムハンマド・ハン」であるが、同時代に同名の君主が存在することから、「小(クチュク)ムハンマド」の呼称で一般的に知られる。これに対し、クチュク・ムハンマドと対立関係にあったもう一人のムハンマドは「大(ウルグ)ムハンマド」として知られている。