クイテンの戦いとは、1202年にキヤト・ケレイト連合軍と、反キヤト・ケレイト同盟軍(ナイマン部、メルキト部、ドルベン氏、タタル部、カタギン氏、サルジウト氏)との間で行われた戦闘。コイテンの戦いとも表記される。モンゴル高原東方において急速に勢力を拡大しつつあったキヤト・モンゴル部族を警戒した諸部族が同盟を組んで仕掛けた戦いであるが、最終的にはキヤト・ケレイト連合軍の勝利に終わり、これ以後周辺諸部族はキヤト・ケレイト連合の拡大を押しとどめることができなくなった。 後述するように、『元朝秘史』ではこの戦いが1201年に行われたとし、この戦いでタイチウト氏が滅亡したことを強調するが、これらは『元朝秘史』の脚色で史実ではない。