『ギャートルズ』は、園山俊二による日本の漫画作品である。 本作は架空の原始時代に繰り広げられる、原始人たちの大らかかつ突飛な日常を描いたギャグ漫画である。テレビアニメやテレビドラマにもなり、その独特のユーモアや世界観で大人気を博した。 この作品により定型化した代表的なギャグや描写に、「大声が文字の形の石になって飛んでいく」「輪切りの肉」「マンモスの群れの突進に巻き込まれた人間が踏みつぶされてペラペラになる」「テッコンキンクリート」などがある。一方で、作中では原始時代にもかかわらずなぜか貨幣経済が浸透しており、巨大な石の貨幣を用いている描写が見られる。 主な登場人物は、「ギャートルズ平原(架空の地名)」に暮らすクロマニョン人の少年ゴンと、ゴンの父ちゃんをはじめとする彼の家族、そして相棒であるゴリラのドテチンである。彼らの日々の生活は波瀾万丈でエピソードに富み、個性的な隣人や生き物たちが絡んで騒動を繰り広げる。 ゴンが登場しない青年誌掲載作品においては、性的にきわどい内容やブラックジョークも含まれる。神様のなりかけといった存在が出てきたことがあり、読み切りで掲載された最初の作品においては、神様が酔っぱらいながら人間を作ったことが語られる。また、原始時代に戦争・略奪・強姦が繰り返されているという描写であり、結果、神様が目を離している隙に文明を発達させた人類は滅びてしまった。