政治におけるキッチン・キャビネット(英: Kitchen Cabinet)とは、大統領や首相といった政治リーダーに対して多大な影響力をおよぼす、非公式のアドバイザー集団を指す。英語の cabinet には家具の収納棚の意味以外に、議院内閣制における内閣や大統領制における大統領顧問団(副大統領や閣僚、首席補佐官などで構成)の意味があり、これらは法的に公式な手続を経て任命される。これに対してキッチン・キャビネットは私的・非公式な存在であることから、しばしば批判的な意味合いで用いられる表現である。用語の初出は、第7代アメリカ合衆国大統領アンドリュー・ジャクソン政権期とされるが、米国以外の国政においてもキッチン・キャビネットの表現が用いられることがある。