カール・フォン・リンネが1732年に行ったスウェーデン最北部ラップランド探検は、リンネの科学に関する経歴で重要な位置を占めるものである。 リンネはウプサラを出発し、6か月をかけてボスニア湾沿岸部を時計回りに旅し、その旅程でウメオ、ルレオ、トルニオから主な内陸への探検を行った。その観察は命名法や分類学に関するリンネの考えが初めて実用的な方法で用いられた著書『』(1737年)の基礎になった。リンネは探検日誌を記しており、これはリンネの没後に英訳されて、1811年に『ラップランド地方への旅』として初めて出版された。