カンタリジン(cantharidin)は、エーテル・テルペノイドに分類される有機化合物の一種。カルボン酸無水物を含む構造を持つ。含有する昆虫の一つジョウカイボン科(Cantharidae)にちなみ命名された。ピエール=ジャン・ロビケが1810年に初めてカンタリジンを単離した。 昇華性がある結晶で、水にはほとんど溶けない。皮膚につくと痛みを感じ、水疱を生じる。 ツチハンミョウ類、ジョウカイボン類、カミキリモドキ類、類、ハネカクシ類などの甲虫類が分泌する体液に含まれる。日本では、夜間に灯火に飛来する(Xanthochroa waterhousei)によって皮膚に水疱を生じる事故が多い。 ヨーロッパに分布するツチハンミョウ科のスパニッシュフライ(Lytta vesicatoria)、ジョウカイボン科の(Cantharis vesicatoria)、日本ではマメハンミョウ(Epicauta gorhami)などがカンタリジンを持つ昆虫として有名である。カンタリス・ウェシカトリアは 0.6%–1% のカンタリジンを含む。

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  • カンタリジン(cantharidin)は、エーテル・テルペノイドに分類される有機化合物の一種。カルボン酸無水物を含む構造を持つ。含有する昆虫の一つジョウカイボン科(Cantharidae)にちなみ命名された。ピエール=ジャン・ロビケが1810年に初めてカンタリジンを単離した。 昇華性がある結晶で、水にはほとんど溶けない。皮膚につくと痛みを感じ、水疱を生じる。 ツチハンミョウ類、ジョウカイボン類、カミキリモドキ類、類、ハネカクシ類などの甲虫類が分泌する体液に含まれる。日本では、夜間に灯火に飛来する(Xanthochroa waterhousei)によって皮膚に水疱を生じる事故が多い。 ヨーロッパに分布するツチハンミョウ科のスパニッシュフライ(Lytta vesicatoria)、ジョウカイボン科の(Cantharis vesicatoria)、日本ではマメハンミョウ(Epicauta gorhami)などがカンタリジンを持つ昆虫として有名である。カンタリス・ウェシカトリアは 0.6%–1% のカンタリジンを含む。 (ja)
  • カンタリジン(cantharidin)は、エーテル・テルペノイドに分類される有機化合物の一種。カルボン酸無水物を含む構造を持つ。含有する昆虫の一つジョウカイボン科(Cantharidae)にちなみ命名された。ピエール=ジャン・ロビケが1810年に初めてカンタリジンを単離した。 昇華性がある結晶で、水にはほとんど溶けない。皮膚につくと痛みを感じ、水疱を生じる。 ツチハンミョウ類、ジョウカイボン類、カミキリモドキ類、類、ハネカクシ類などの甲虫類が分泌する体液に含まれる。日本では、夜間に灯火に飛来する(Xanthochroa waterhousei)によって皮膚に水疱を生じる事故が多い。 ヨーロッパに分布するツチハンミョウ科のスパニッシュフライ(Lytta vesicatoria)、ジョウカイボン科の(Cantharis vesicatoria)、日本ではマメハンミョウ(Epicauta gorhami)などがカンタリジンを持つ昆虫として有名である。カンタリス・ウェシカトリアは 0.6%–1% のカンタリジンを含む。 (ja)
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  • カンタリジン(cantharidin)は、エーテル・テルペノイドに分類される有機化合物の一種。カルボン酸無水物を含む構造を持つ。含有する昆虫の一つジョウカイボン科(Cantharidae)にちなみ命名された。ピエール=ジャン・ロビケが1810年に初めてカンタリジンを単離した。 昇華性がある結晶で、水にはほとんど溶けない。皮膚につくと痛みを感じ、水疱を生じる。 ツチハンミョウ類、ジョウカイボン類、カミキリモドキ類、類、ハネカクシ類などの甲虫類が分泌する体液に含まれる。日本では、夜間に灯火に飛来する(Xanthochroa waterhousei)によって皮膚に水疱を生じる事故が多い。 ヨーロッパに分布するツチハンミョウ科のスパニッシュフライ(Lytta vesicatoria)、ジョウカイボン科の(Cantharis vesicatoria)、日本ではマメハンミョウ(Epicauta gorhami)などがカンタリジンを持つ昆虫として有名である。カンタリス・ウェシカトリアは 0.6%–1% のカンタリジンを含む。 (ja)
  • カンタリジン(cantharidin)は、エーテル・テルペノイドに分類される有機化合物の一種。カルボン酸無水物を含む構造を持つ。含有する昆虫の一つジョウカイボン科(Cantharidae)にちなみ命名された。ピエール=ジャン・ロビケが1810年に初めてカンタリジンを単離した。 昇華性がある結晶で、水にはほとんど溶けない。皮膚につくと痛みを感じ、水疱を生じる。 ツチハンミョウ類、ジョウカイボン類、カミキリモドキ類、類、ハネカクシ類などの甲虫類が分泌する体液に含まれる。日本では、夜間に灯火に飛来する(Xanthochroa waterhousei)によって皮膚に水疱を生じる事故が多い。 ヨーロッパに分布するツチハンミョウ科のスパニッシュフライ(Lytta vesicatoria)、ジョウカイボン科の(Cantharis vesicatoria)、日本ではマメハンミョウ(Epicauta gorhami)などがカンタリジンを持つ昆虫として有名である。カンタリス・ウェシカトリアは 0.6%–1% のカンタリジンを含む。 (ja)
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