『カルネージハート』(Carnage Heart) シリーズは、アートディンクから発売されたゲームソフトのシリーズ。ジャンルはシミュレーションゲーム。 これまで6作品が発売されており、基本的なシステムはほぼ踏襲されているが、世界観を除くストーリーとしての繋がりはほぼ存在しない。 『カルネージハート』シリーズは、基本的にOKE(オーバーキルエンジン)という自律動作するロボット兵器を「ハードウェア」と「ソフトウェア」の両方面から構築するシミュレーションゲームである。機体の基本となるボディ、それらにCPU、搭載武器、装甲、カラーリングといった様々なパーツを組み合わせることで「ハードウェア」を設計していき、それに加えて搭載装甲の強度や搭載エネルギーに対する燃費の微調整などといった想定に応じた設計も可能としている。一方、OKEの行動処理パターンや思考パターンは、プレイヤーがあらかじめ「ソフトウェア」のプログラミングを通じて構築していく。

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  • 『カルネージハート』(Carnage Heart) シリーズは、アートディンクから発売されたゲームソフトのシリーズ。ジャンルはシミュレーションゲーム。 これまで6作品が発売されており、基本的なシステムはほぼ踏襲されているが、世界観を除くストーリーとしての繋がりはほぼ存在しない。 『カルネージハート』シリーズは、基本的にOKE(オーバーキルエンジン)という自律動作するロボット兵器を「ハードウェア」と「ソフトウェア」の両方面から構築するシミュレーションゲームである。機体の基本となるボディ、それらにCPU、搭載武器、装甲、カラーリングといった様々なパーツを組み合わせることで「ハードウェア」を設計していき、それに加えて搭載装甲の強度や搭載エネルギーに対する燃費の微調整などといった想定に応じた設計も可能としている。一方、OKEの行動処理パターンや思考パターンは、プレイヤーがあらかじめ「ソフトウェア」のプログラミングを通じて構築していく。 この「ハードウェアの設計」と、「ハードウェアや戦術・戦略目的に合わせたソフトウェアのプログラム」、「これら(ハードウェア、ソフトウェア)によって設計された、複数のOKEによるチーム戦略」の優劣が、個別および集団でのOKEの強さを左右する。また、凝ったプログラムを作成しても、単純なプログラム(およびそれに合わせたハードウェア・チーム戦略)に負ける場合もあるため、「絶対に強いプログラム(同様にハードウェア、チーム戦略)」というのも存在しないのが本作の楽しみの一つでもある。プログラミングにあたっては専門的な知識は必要なく、フローチャートの上で行動や条件による分岐などを記した「チップ」を配置していくものである。右概念図の場合、前方800メートル以内に敵を確認するまで右旋回を続け、発見した敵が20メートル以内にいた場合は格闘、いなければその距離になるまで前進を続ける(移動ないし破壊により索敵範囲から敵が消えた場合は再び旋回)。一方で、カウンタを組み込むことでより高度な計算や思考を組むこともできるようになるという、専門的な知識も活用できるようになっている。 設計したハードウェアとソフトウェア構成については、友人に教える、設計データを渡すことで、受け取ったプレイヤーが参考にできたり、対戦が可能になっている。「PORTABLE」以降からインターネット経由で設計データのアップロードが可能になったことで、遠隔地のプレイヤー同士で大会を開くこともできるようになった。コミュニティで設計談義をしながら、大会内容に沿った自慢の機体チームで戦わせることが、本シリーズのもう一つの醍醐味となっている。 本作のようなロジックプログラムでロボットを操作するゲームはいくつか存在するが、その中でも有名なシリーズである。一方で、シリーズのディレクターを務めた飯塚正樹は2021年のインタビューの中で、本シリーズの評価が高いことを認めつつも、そもそもプログラミングを楽しむ人口が少なかったうえ、既存のユーザー「のみ」をターゲットにした結果、シリーズを重ねるごとに売り上げが低下していったと振り返っている。 (ja)
  • 『カルネージハート』(Carnage Heart) シリーズは、アートディンクから発売されたゲームソフトのシリーズ。ジャンルはシミュレーションゲーム。 これまで6作品が発売されており、基本的なシステムはほぼ踏襲されているが、世界観を除くストーリーとしての繋がりはほぼ存在しない。 『カルネージハート』シリーズは、基本的にOKE(オーバーキルエンジン)という自律動作するロボット兵器を「ハードウェア」と「ソフトウェア」の両方面から構築するシミュレーションゲームである。機体の基本となるボディ、それらにCPU、搭載武器、装甲、カラーリングといった様々なパーツを組み合わせることで「ハードウェア」を設計していき、それに加えて搭載装甲の強度や搭載エネルギーに対する燃費の微調整などといった想定に応じた設計も可能としている。一方、OKEの行動処理パターンや思考パターンは、プレイヤーがあらかじめ「ソフトウェア」のプログラミングを通じて構築していく。 この「ハードウェアの設計」と、「ハードウェアや戦術・戦略目的に合わせたソフトウェアのプログラム」、「これら(ハードウェア、ソフトウェア)によって設計された、複数のOKEによるチーム戦略」の優劣が、個別および集団でのOKEの強さを左右する。また、凝ったプログラムを作成しても、単純なプログラム(およびそれに合わせたハードウェア・チーム戦略)に負ける場合もあるため、「絶対に強いプログラム(同様にハードウェア、チーム戦略)」というのも存在しないのが本作の楽しみの一つでもある。プログラミングにあたっては専門的な知識は必要なく、フローチャートの上で行動や条件による分岐などを記した「チップ」を配置していくものである。右概念図の場合、前方800メートル以内に敵を確認するまで右旋回を続け、発見した敵が20メートル以内にいた場合は格闘、いなければその距離になるまで前進を続ける(移動ないし破壊により索敵範囲から敵が消えた場合は再び旋回)。一方で、カウンタを組み込むことでより高度な計算や思考を組むこともできるようになるという、専門的な知識も活用できるようになっている。 設計したハードウェアとソフトウェア構成については、友人に教える、設計データを渡すことで、受け取ったプレイヤーが参考にできたり、対戦が可能になっている。「PORTABLE」以降からインターネット経由で設計データのアップロードが可能になったことで、遠隔地のプレイヤー同士で大会を開くこともできるようになった。コミュニティで設計談義をしながら、大会内容に沿った自慢の機体チームで戦わせることが、本シリーズのもう一つの醍醐味となっている。 本作のようなロジックプログラムでロボットを操作するゲームはいくつか存在するが、その中でも有名なシリーズである。一方で、シリーズのディレクターを務めた飯塚正樹は2021年のインタビューの中で、本シリーズの評価が高いことを認めつつも、そもそもプログラミングを楽しむ人口が少なかったうえ、既存のユーザー「のみ」をターゲットにした結果、シリーズを重ねるごとに売り上げが低下していったと振り返っている。 (ja)
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  • 『カルネージハート』(Carnage Heart) シリーズは、アートディンクから発売されたゲームソフトのシリーズ。ジャンルはシミュレーションゲーム。 これまで6作品が発売されており、基本的なシステムはほぼ踏襲されているが、世界観を除くストーリーとしての繋がりはほぼ存在しない。 『カルネージハート』シリーズは、基本的にOKE(オーバーキルエンジン)という自律動作するロボット兵器を「ハードウェア」と「ソフトウェア」の両方面から構築するシミュレーションゲームである。機体の基本となるボディ、それらにCPU、搭載武器、装甲、カラーリングといった様々なパーツを組み合わせることで「ハードウェア」を設計していき、それに加えて搭載装甲の強度や搭載エネルギーに対する燃費の微調整などといった想定に応じた設計も可能としている。一方、OKEの行動処理パターンや思考パターンは、プレイヤーがあらかじめ「ソフトウェア」のプログラミングを通じて構築していく。 (ja)
  • 『カルネージハート』(Carnage Heart) シリーズは、アートディンクから発売されたゲームソフトのシリーズ。ジャンルはシミュレーションゲーム。 これまで6作品が発売されており、基本的なシステムはほぼ踏襲されているが、世界観を除くストーリーとしての繋がりはほぼ存在しない。 『カルネージハート』シリーズは、基本的にOKE(オーバーキルエンジン)という自律動作するロボット兵器を「ハードウェア」と「ソフトウェア」の両方面から構築するシミュレーションゲームである。機体の基本となるボディ、それらにCPU、搭載武器、装甲、カラーリングといった様々なパーツを組み合わせることで「ハードウェア」を設計していき、それに加えて搭載装甲の強度や搭載エネルギーに対する燃費の微調整などといった想定に応じた設計も可能としている。一方、OKEの行動処理パターンや思考パターンは、プレイヤーがあらかじめ「ソフトウェア」のプログラミングを通じて構築していく。 (ja)
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