カラ・クムの戦い(カラ・クムのたたかい)とは、1219年夏にアラーウッディーン・ムハンマド率いるホラズム軍と、ジョチ率いるモンゴル帝国軍との間で行われた戦闘。 ホラズム側は国王自ら率いる精鋭軍で、モンゴル側は王子の率いる一分遣隊に過ぎなかったにもかかわらず、戦闘は両者拮抗して痛み分けの形で終わった。この一戦を通じてモンゴル側はホラズム軍の実力を見極めて自信を深め、逆にホラズム側は野戦におけるモンゴル軍の恐ろしさを思い知り、以後の両国の戦略に多大な影響を与えたと評されている。 この戦いは2000年代まで1216年に起こったものとする説が主流で、モンゴルのホラズム侵攻とは直接関係ないとされていたが、杉山正明の論考によって実際には1219年に起こりモンゴルのホラズム侵攻とも密接に関わる戦闘であったことが明らかにされている。