カフタン(アラビア語: قفطان‎)はアラブ人の民族衣装。 基本の形状は長袖・袷仕立ての長い前開きのガウンで、オスマン帝国の隆盛期には毛皮で裏打ちしたものや袖なしで別のカフタンの上から羽織るものも登場している。女性向けの広袖のものもあるが基本は先細に近い袖の男性服である。 スルタンの衣装としてトプカプ宮殿などには、臙脂虫(ケルメス)などを用いた緋色など鮮やかな色の絹の綴れ織りに高価な毛皮で裏地をつけ、金糸などで優美な植物文様を織り出したカフタンが保存されているが、近代化政策の影響で現在は街中でカフタン姿は殆ど見かけない。オスマン帝国では、貢献のあった人物に剣とカフタンが証として贈られた。 下着の上に着用するイチ・カフタン(iç kftan)と、その上に着用するドゥシュ・カフタン(dıs kaftan)に大別される。 このままでは行動しにくいため、下穿きにシャルワール(トルコ語: şalvar)と呼ばれる非常にゆったりしたズボンを合わせる。こちらは男女共通であって、女性のブラウスにシャルワールを合わせる装いを英米では俗称でハーレムスタイルと言う。なお、西アフリカにおいては男性用の衣装として似た形状のが着られている。

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  • カフタン(アラビア語: قفطان‎)はアラブ人の民族衣装。 基本の形状は長袖・袷仕立ての長い前開きのガウンで、オスマン帝国の隆盛期には毛皮で裏打ちしたものや袖なしで別のカフタンの上から羽織るものも登場している。女性向けの広袖のものもあるが基本は先細に近い袖の男性服である。 スルタンの衣装としてトプカプ宮殿などには、臙脂虫(ケルメス)などを用いた緋色など鮮やかな色の絹の綴れ織りに高価な毛皮で裏地をつけ、金糸などで優美な植物文様を織り出したカフタンが保存されているが、近代化政策の影響で現在は街中でカフタン姿は殆ど見かけない。オスマン帝国では、貢献のあった人物に剣とカフタンが証として贈られた。 下着の上に着用するイチ・カフタン(iç kftan)と、その上に着用するドゥシュ・カフタン(dıs kaftan)に大別される。 このままでは行動しにくいため、下穿きにシャルワール(トルコ語: şalvar)と呼ばれる非常にゆったりしたズボンを合わせる。こちらは男女共通であって、女性のブラウスにシャルワールを合わせる装いを英米では俗称でハーレムスタイルと言う。なお、西アフリカにおいては男性用の衣装として似た形状のが着られている。 (ja)
  • カフタン(アラビア語: قفطان‎)はアラブ人の民族衣装。 基本の形状は長袖・袷仕立ての長い前開きのガウンで、オスマン帝国の隆盛期には毛皮で裏打ちしたものや袖なしで別のカフタンの上から羽織るものも登場している。女性向けの広袖のものもあるが基本は先細に近い袖の男性服である。 スルタンの衣装としてトプカプ宮殿などには、臙脂虫(ケルメス)などを用いた緋色など鮮やかな色の絹の綴れ織りに高価な毛皮で裏地をつけ、金糸などで優美な植物文様を織り出したカフタンが保存されているが、近代化政策の影響で現在は街中でカフタン姿は殆ど見かけない。オスマン帝国では、貢献のあった人物に剣とカフタンが証として贈られた。 下着の上に着用するイチ・カフタン(iç kftan)と、その上に着用するドゥシュ・カフタン(dıs kaftan)に大別される。 このままでは行動しにくいため、下穿きにシャルワール(トルコ語: şalvar)と呼ばれる非常にゆったりしたズボンを合わせる。こちらは男女共通であって、女性のブラウスにシャルワールを合わせる装いを英米では俗称でハーレムスタイルと言う。なお、西アフリカにおいては男性用の衣装として似た形状のが着られている。 (ja)
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  • カフタン(アラビア語: قفطان‎)はアラブ人の民族衣装。 基本の形状は長袖・袷仕立ての長い前開きのガウンで、オスマン帝国の隆盛期には毛皮で裏打ちしたものや袖なしで別のカフタンの上から羽織るものも登場している。女性向けの広袖のものもあるが基本は先細に近い袖の男性服である。 スルタンの衣装としてトプカプ宮殿などには、臙脂虫(ケルメス)などを用いた緋色など鮮やかな色の絹の綴れ織りに高価な毛皮で裏地をつけ、金糸などで優美な植物文様を織り出したカフタンが保存されているが、近代化政策の影響で現在は街中でカフタン姿は殆ど見かけない。オスマン帝国では、貢献のあった人物に剣とカフタンが証として贈られた。 下着の上に着用するイチ・カフタン(iç kftan)と、その上に着用するドゥシュ・カフタン(dıs kaftan)に大別される。 このままでは行動しにくいため、下穿きにシャルワール(トルコ語: şalvar)と呼ばれる非常にゆったりしたズボンを合わせる。こちらは男女共通であって、女性のブラウスにシャルワールを合わせる装いを英米では俗称でハーレムスタイルと言う。なお、西アフリカにおいては男性用の衣装として似た形状のが着られている。 (ja)
  • カフタン(アラビア語: قفطان‎)はアラブ人の民族衣装。 基本の形状は長袖・袷仕立ての長い前開きのガウンで、オスマン帝国の隆盛期には毛皮で裏打ちしたものや袖なしで別のカフタンの上から羽織るものも登場している。女性向けの広袖のものもあるが基本は先細に近い袖の男性服である。 スルタンの衣装としてトプカプ宮殿などには、臙脂虫(ケルメス)などを用いた緋色など鮮やかな色の絹の綴れ織りに高価な毛皮で裏地をつけ、金糸などで優美な植物文様を織り出したカフタンが保存されているが、近代化政策の影響で現在は街中でカフタン姿は殆ど見かけない。オスマン帝国では、貢献のあった人物に剣とカフタンが証として贈られた。 下着の上に着用するイチ・カフタン(iç kftan)と、その上に着用するドゥシュ・カフタン(dıs kaftan)に大別される。 このままでは行動しにくいため、下穿きにシャルワール(トルコ語: şalvar)と呼ばれる非常にゆったりしたズボンを合わせる。こちらは男女共通であって、女性のブラウスにシャルワールを合わせる装いを英米では俗称でハーレムスタイルと言う。なお、西アフリカにおいては男性用の衣装として似た形状のが着られている。 (ja)
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  • カフタン (ja)
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