カナダ (英語: HMS Canada) は、アームストロング社で建造された戦艦。アルミランテ・ラトーレ級戦艦のネームシップ。外観からしばしばアイアン・デューク級戦艦 (Iron Duke-class battleships) の一隻と見なされるが、アイアン・デュークの主砲は34.3cm砲(45口径13.5インチ砲)に対し、本級は35.6cm砲(45口径14インチ砲)と異なる。 もともとは南アメリカの建艦競争の中でチリがイギリスに超弩級戦艦2隻を発注したことに始まる。本艦は幾度かの改名によりアルミランテ・ラトーレ (Almirante Latorre) となる。だが完成直前に第一次世界大戦がはじまり、イギリスに買収されてカナダ (HMS Canada) と改名され、イギリス海軍で就役した。本艦はイギリス海軍のグランド・フリートに所属し、ユトランド沖海戦に参加した。 第一次世界大戦終結後、南アメリカにおける強国の勢力均衡 (Balance of power) をとるためにチリ海軍に引き渡され、アルミランテ・ラトーレとして再就役した。1929年(昭和4年)にイギリスで大改装を行い、防御力の改善や機関部の近代化が行われた。1958年(昭和33年)5月に退役後、翌年に日本まで曳航され、その後横須賀で解体された。部品は記念艦「三笠」の修復に用いられた。

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  • カナダ (英語: HMS Canada) は、アームストロング社で建造された戦艦。アルミランテ・ラトーレ級戦艦のネームシップ。外観からしばしばアイアン・デューク級戦艦 (Iron Duke-class battleships) の一隻と見なされるが、アイアン・デュークの主砲は34.3cm砲(45口径13.5インチ砲)に対し、本級は35.6cm砲(45口径14インチ砲)と異なる。 もともとは南アメリカの建艦競争の中でチリがイギリスに超弩級戦艦2隻を発注したことに始まる。本艦は幾度かの改名によりアルミランテ・ラトーレ (Almirante Latorre) となる。だが完成直前に第一次世界大戦がはじまり、イギリスに買収されてカナダ (HMS Canada) と改名され、イギリス海軍で就役した。本艦はイギリス海軍のグランド・フリートに所属し、ユトランド沖海戦に参加した。 第一次世界大戦終結後、南アメリカにおける強国の勢力均衡 (Balance of power) をとるためにチリ海軍に引き渡され、アルミランテ・ラトーレとして再就役した。1929年(昭和4年)にイギリスで大改装を行い、防御力の改善や機関部の近代化が行われた。1958年(昭和33年)5月に退役後、翌年に日本まで曳航され、その後横須賀で解体された。部品は記念艦「三笠」の修復に用いられた。 (ja)
  • カナダ (英語: HMS Canada) は、アームストロング社で建造された戦艦。アルミランテ・ラトーレ級戦艦のネームシップ。外観からしばしばアイアン・デューク級戦艦 (Iron Duke-class battleships) の一隻と見なされるが、アイアン・デュークの主砲は34.3cm砲(45口径13.5インチ砲)に対し、本級は35.6cm砲(45口径14インチ砲)と異なる。 もともとは南アメリカの建艦競争の中でチリがイギリスに超弩級戦艦2隻を発注したことに始まる。本艦は幾度かの改名によりアルミランテ・ラトーレ (Almirante Latorre) となる。だが完成直前に第一次世界大戦がはじまり、イギリスに買収されてカナダ (HMS Canada) と改名され、イギリス海軍で就役した。本艦はイギリス海軍のグランド・フリートに所属し、ユトランド沖海戦に参加した。 第一次世界大戦終結後、南アメリカにおける強国の勢力均衡 (Balance of power) をとるためにチリ海軍に引き渡され、アルミランテ・ラトーレとして再就役した。1929年(昭和4年)にイギリスで大改装を行い、防御力の改善や機関部の近代化が行われた。1958年(昭和33年)5月に退役後、翌年に日本まで曳航され、その後横須賀で解体された。部品は記念艦「三笠」の修復に用いられた。 (ja)
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  • カナダ (英語: HMS Canada) は、アームストロング社で建造された戦艦。アルミランテ・ラトーレ級戦艦のネームシップ。外観からしばしばアイアン・デューク級戦艦 (Iron Duke-class battleships) の一隻と見なされるが、アイアン・デュークの主砲は34.3cm砲(45口径13.5インチ砲)に対し、本級は35.6cm砲(45口径14インチ砲)と異なる。 もともとは南アメリカの建艦競争の中でチリがイギリスに超弩級戦艦2隻を発注したことに始まる。本艦は幾度かの改名によりアルミランテ・ラトーレ (Almirante Latorre) となる。だが完成直前に第一次世界大戦がはじまり、イギリスに買収されてカナダ (HMS Canada) と改名され、イギリス海軍で就役した。本艦はイギリス海軍のグランド・フリートに所属し、ユトランド沖海戦に参加した。 第一次世界大戦終結後、南アメリカにおける強国の勢力均衡 (Balance of power) をとるためにチリ海軍に引き渡され、アルミランテ・ラトーレとして再就役した。1929年(昭和4年)にイギリスで大改装を行い、防御力の改善や機関部の近代化が行われた。1958年(昭和33年)5月に退役後、翌年に日本まで曳航され、その後横須賀で解体された。部品は記念艦「三笠」の修復に用いられた。 (ja)
  • カナダ (英語: HMS Canada) は、アームストロング社で建造された戦艦。アルミランテ・ラトーレ級戦艦のネームシップ。外観からしばしばアイアン・デューク級戦艦 (Iron Duke-class battleships) の一隻と見なされるが、アイアン・デュークの主砲は34.3cm砲(45口径13.5インチ砲)に対し、本級は35.6cm砲(45口径14インチ砲)と異なる。 もともとは南アメリカの建艦競争の中でチリがイギリスに超弩級戦艦2隻を発注したことに始まる。本艦は幾度かの改名によりアルミランテ・ラトーレ (Almirante Latorre) となる。だが完成直前に第一次世界大戦がはじまり、イギリスに買収されてカナダ (HMS Canada) と改名され、イギリス海軍で就役した。本艦はイギリス海軍のグランド・フリートに所属し、ユトランド沖海戦に参加した。 第一次世界大戦終結後、南アメリカにおける強国の勢力均衡 (Balance of power) をとるためにチリ海軍に引き渡され、アルミランテ・ラトーレとして再就役した。1929年(昭和4年)にイギリスで大改装を行い、防御力の改善や機関部の近代化が行われた。1958年(昭和33年)5月に退役後、翌年に日本まで曳航され、その後横須賀で解体された。部品は記念艦「三笠」の修復に用いられた。 (ja)
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  • カナダ (戦艦) (ja)
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