カザン(露: Каза́нь、カザーニ、タタール語: Казан)は、ロシア連邦・タタールスタン共和国の首都。ロシア語名に沿ってカザニともいう。ヴォルガ川()とカザンカ川の合流点に臨む商工業都市で、水上・陸上交通の要衝。タタール文化の中心であり、カザン・クレムリンをはじめとする多くの文化遺産やカザン大学などの教育機関が集積している。イスラム教とキリスト教が混在しており、多文化、多宗教な都市である。カザンの人口は約120万人で、ロシア国内で十指に入る規模の大都市である。モスクワからは東へ800km。