オリエンタル・バンクは、19世紀のイギリス領インド帝国にあった植民地銀行である。香港で最初の銀行であり、同時に、その香港で初めて紙幣を発行した銀行でもある。1893年恐慌で倒産するまで、日本国債の発行を積極的に引き受けた。 明治期の文献にはしばしば英国東洋銀行と書かれた。一方、1890年代の浅草に資本金20万円の東洋銀行という、名称の紛らわしい別の金融機関が存在した。英国東洋銀行は幕末から明治維新にかけて一般にオリエンタル・バンクと呼ばれた。これらの事情を考えて、呼称はオリエンタル・バンクに統一している。