オクトリカブト(奥鳥兜、学名:Aconitum japonicum subsp. subcuneatum)は、キンポウゲ科トリカブト属の疑似一年草。ヤマトリカブト A. japonicum subsp. japonicum を分類上の基本種とする亜種群の一つ。別名、アイズトリカブト。本州の東北地方でもっとも普通に見られるトリカブトである。 ヤマトリカブトを基本種とする亜種群は、北海道の道南地方から本州、四国、九州まで、朝鮮半島、中国大陸東北部に分布するが、本亜種は北海道道南地方と主に東北地方の日本海側に分布し、低地から山地帯の林縁などに生育する。花柄と上萼片に屈毛が生え、葉身が腎円形で5-7浅裂-中裂するのが特徴。