エトスクシミド(エトサクシマイド、英: Ethosuximide, ESM)は抗てんかん薬の1つ。日本では販売名ザロンチンシロップ、エピレオプチマル酸で販売されている。適応は定型欠神発作 (小発作)、小型(運動)発作〔ミオクロニー発作、失立(無動)発作、点頭てんかん(幼児痙縮発作、BNS痙攣等)〕。単独で、またはバルプロ酸ナトリウムなどの他の抗てんかん薬と併用する。 副作用は一般的には少ない。よく見られる副作用として、食欲不振、腹痛、下痢、疲労感がある。 重篤な副作用は、 、再生不良性貧血・汎血球減少、 エリテマトーデス。妊娠中、3歳未満の乳児への投与は安全性が確立していない。エトスクシミドはスクシンイミド系化合物で、明確な作用機序は明らかになっていない。 エトスクシミドは1960年に米国で医療用に承認され、日本では1964年にザロンチンシロップ、2007年にエピレオプチマル散50%が、それぞれ薬価収載されている。WHO必須医薬品モデル・リストに収載され、医療制度において必要とされる最も効果的で安全な医薬品の一つ。ジェネリック医薬品として入手可能で、開発途上国の卸売価格は月額約27.77米ドル、米国では、2016年時点の卸売費は、典型的な投与量で月額約41.55米ドル。