エカチェリーナ2世級戦艦(えかちぇりーなにせいきゅうせんかん)は、ロシア帝国で建造された前弩級戦艦である。ロシア帝国海軍では、エカチェリーナ2世級装甲艦(えかちぇりーなにせいきゅうそうこうかん;Броненосцы типа «Екатерина II»ブラニノースツィ・チーパ・イカチリーナ・フタラーヤ)、あるいはエカチェリーナ2世級艦隊装甲艦(えかちぇりーなにせいきゅうかんたいそうこうかん;Эскадренные броненосцы типа «Екатерина II»エスカードリェンヌィイェ・ブラニノースツィ・チーパ・イカチリーナ・フタラーヤ)と呼ばれた。19世紀末の黒海艦隊復興期にその中核を担った主力艦シリーズで、10年にわたって4隻が建造された。黒海艦隊向けとしては最初の装甲艦である。 当初は装甲艦(броненосец)に類別されたが、1892年2月1日付けで揃って艦隊装甲艦(эскадренный броненосец)に類別を変更された。4隻のうち2隻は1907年9月27日付けで戦列艦(линейный корабль)に類別を変更されたが、残る2隻はそれ以前に退役した。 資料によって、チェスマ級やシノープ級と呼ばれることもある。