イソニアジド(Isoniazid、イソニコチン酸ヒドラジド、INHなどとも称される)は、結核の予防や治療のとされている抗結核薬である。モノアミン酸化酵素阻害剤として1912年に初めて発見されて以来、はじめは抗うつ薬として使用されたものの、副作用のために利用されなくなった。1951年になって、イソニアジドが結核に対して効果を持つことが明らかになった。イソニアジドに対して結核菌は耐性を急速に獲得することが知られているので、単独で治療に用いられることはほとんどない。