アルベンダゾール(Albendazole)は、様々な寄生虫感染症を治療可能な医薬品である。商品名エスカゾール。日本で包虫症の治療薬として承認されているほか、海外ではジアルジア症、鞭虫症、フィラリア、神経嚢虫症、蟯虫症、回虫症等の治療に用いられる。 ベンゾイミダゾール系の広スペクトル駆虫薬に分類される。経口薬である。 多く見られる副作用は嘔気、腹痛、頭痛である。重篤な副作用としては、骨髄抑制が起こり得、その場合は服薬を中止する必要がある。肝機能障害があり副作用リスクが大きかった患者で肝炎の発生が報告された。胎児に対しては、米国胎児危険度分類はC、豪州の分類はDであり、妊婦が服用すると有害事象が発生し得ることを意味する。 アルベンダゾールは1975年に開発された。WHO必須医薬品モデル・リストに収載されている。