アフリカ睡眠病(アフリカすいみんびょう、African sleeping sickness)は、ツェツェバエが媒介する寄生性原虫トリパノソーマによって引き起こされる人獣共通感染症である 。病状が進行すると睡眠周期が乱れ朦朧とした状態になり、さらには昏睡して死に至る疾患であり、これが名前の由来となっている。催眠病、眠り病、アフリカトリパノソーマ症(African trypanosomiasis)とも呼ばれる。 アフリカのサハラ以南36か国6千万人の居住する領域における風土病で、感染者は5万人から7万人と推計されている。症例の80%以上はコンゴ民主共和国で発生している。顧みられない熱帯病のひとつである。