アグーチ(スペイン語: agutí、発音 [aɣuˈti])またはコモン・アグーチは齧歯目アグーチ科アグーチ属(Dasyprocta)に属する動物の総称である。中部アメリカ、南アメリカ北中部および小アンティル諸島南部に分布し、西インド諸島に帰化した種もいくつかある。モルモットに類縁で、よく似ているが、モルモットより大きく足が長い。体色は種によって大きく異なり、褐色のもの、赤みがかったもの、鈍いオレンジ色のもの、灰色がかったものや黒っぽいものまで多様だが、腹面が背面より明るいのが普通である。体表は粗い体毛で覆われており、危険を感じると体毛を逆立てる習性がある。体長40.5-76センチメートル、体重2.4-6キログラム程度で、尾は短く毛が生えていない。 メキシコではセレケ(sereque)、パナマではニェケ(ñeque)、エクアドル東部ではグァツーサ(guatusa)と呼ばれる。明治期の博物学教本『具氏博物学』の中で、金兎という漢字が当てられている。 紛らわしいことに、近縁なパカの学名はCuniculusが正しいのだが、同物異名のAgouti(アグーチ)と記載している文献が散見される。また、西アフリカ、特にコートジボワールでは、アフリカアシネズミのことをアグーチと呼ぶ。

Property Value
dbo:abstract
  • アグーチ(スペイン語: agutí、発音 [aɣuˈti])またはコモン・アグーチは齧歯目アグーチ科アグーチ属(Dasyprocta)に属する動物の総称である。中部アメリカ、南アメリカ北中部および小アンティル諸島南部に分布し、西インド諸島に帰化した種もいくつかある。モルモットに類縁で、よく似ているが、モルモットより大きく足が長い。体色は種によって大きく異なり、褐色のもの、赤みがかったもの、鈍いオレンジ色のもの、灰色がかったものや黒っぽいものまで多様だが、腹面が背面より明るいのが普通である。体表は粗い体毛で覆われており、危険を感じると体毛を逆立てる習性がある。体長40.5-76センチメートル、体重2.4-6キログラム程度で、尾は短く毛が生えていない。 メキシコではセレケ(sereque)、パナマではニェケ(ñeque)、エクアドル東部ではグァツーサ(guatusa)と呼ばれる。明治期の博物学教本『具氏博物学』の中で、金兎という漢字が当てられている。 紛らわしいことに、近縁なパカの学名はCuniculusが正しいのだが、同物異名のAgouti(アグーチ)と記載している文献が散見される。また、西アフリカ、特にコートジボワールでは、アフリカアシネズミのことをアグーチと呼ぶ。 (ja)
  • アグーチ(スペイン語: agutí、発音 [aɣuˈti])またはコモン・アグーチは齧歯目アグーチ科アグーチ属(Dasyprocta)に属する動物の総称である。中部アメリカ、南アメリカ北中部および小アンティル諸島南部に分布し、西インド諸島に帰化した種もいくつかある。モルモットに類縁で、よく似ているが、モルモットより大きく足が長い。体色は種によって大きく異なり、褐色のもの、赤みがかったもの、鈍いオレンジ色のもの、灰色がかったものや黒っぽいものまで多様だが、腹面が背面より明るいのが普通である。体表は粗い体毛で覆われており、危険を感じると体毛を逆立てる習性がある。体長40.5-76センチメートル、体重2.4-6キログラム程度で、尾は短く毛が生えていない。 メキシコではセレケ(sereque)、パナマではニェケ(ñeque)、エクアドル東部ではグァツーサ(guatusa)と呼ばれる。明治期の博物学教本『具氏博物学』の中で、金兎という漢字が当てられている。 紛らわしいことに、近縁なパカの学名はCuniculusが正しいのだが、同物異名のAgouti(アグーチ)と記載している文献が散見される。また、西アフリカ、特にコートジボワールでは、アフリカアシネズミのことをアグーチと呼ぶ。 (ja)
dbo:thumbnail
dbo:wikiPageExternalLink
dbo:wikiPageID
  • 3912488 (xsd:integer)
dbo:wikiPageLength
  • 5553 (xsd:nonNegativeInteger)
dbo:wikiPageRevisionID
  • 91583690 (xsd:integer)
dbo:wikiPageWikiLink
prop-ja:wikiPageUsesTemplate
prop-ja:上科
  • テンジクネズミ上科 (ja)
  • テンジクネズミ上科 (ja)
prop-ja:下位分類名
  • (ja)
  • (ja)
prop-ja:下目
  • ヤマアラシ下目 (ja)
  • ヤマアラシ下目 (ja)
prop-ja:亜目
  • ヤマアラシ亜目 (ja)
  • ヤマアラシ亜目 (ja)
prop-ja:名称
  • アグーチ (ja)
  • アグーチ (ja)
prop-ja:小目
  • テンジクネズミ小目 (ja)
  • テンジクネズミ小目 (ja)
prop-ja:
  • アグーチ属 (ja)
  • アグーチ属 (ja)
prop-ja:画像
  • 250 (xsd:integer)
prop-ja:画像キャプション
  • 落ちた果実を食べるアグーチ (ja)
  • 落ちた果実を食べるアグーチ (ja)
prop-ja:
  • ネズミ目 (ja)
  • ネズミ目 (ja)
prop-ja:省略
  • 哺乳綱 (ja)
  • 哺乳綱 (ja)
prop-ja:
  • アグーチ科 (ja)
  • アグーチ科 (ja)
prop-ja:英名
  • agouti (ja)
  • agouti (ja)
dc:description
  • 落ちた果実を食べるアグーチ
dct:subject
rdf:type
rdfs:comment
  • アグーチ(スペイン語: agutí、発音 [aɣuˈti])またはコモン・アグーチは齧歯目アグーチ科アグーチ属(Dasyprocta)に属する動物の総称である。中部アメリカ、南アメリカ北中部および小アンティル諸島南部に分布し、西インド諸島に帰化した種もいくつかある。モルモットに類縁で、よく似ているが、モルモットより大きく足が長い。体色は種によって大きく異なり、褐色のもの、赤みがかったもの、鈍いオレンジ色のもの、灰色がかったものや黒っぽいものまで多様だが、腹面が背面より明るいのが普通である。体表は粗い体毛で覆われており、危険を感じると体毛を逆立てる習性がある。体長40.5-76センチメートル、体重2.4-6キログラム程度で、尾は短く毛が生えていない。 メキシコではセレケ(sereque)、パナマではニェケ(ñeque)、エクアドル東部ではグァツーサ(guatusa)と呼ばれる。明治期の博物学教本『具氏博物学』の中で、金兎という漢字が当てられている。 紛らわしいことに、近縁なパカの学名はCuniculusが正しいのだが、同物異名のAgouti(アグーチ)と記載している文献が散見される。また、西アフリカ、特にコートジボワールでは、アフリカアシネズミのことをアグーチと呼ぶ。 (ja)
  • アグーチ(スペイン語: agutí、発音 [aɣuˈti])またはコモン・アグーチは齧歯目アグーチ科アグーチ属(Dasyprocta)に属する動物の総称である。中部アメリカ、南アメリカ北中部および小アンティル諸島南部に分布し、西インド諸島に帰化した種もいくつかある。モルモットに類縁で、よく似ているが、モルモットより大きく足が長い。体色は種によって大きく異なり、褐色のもの、赤みがかったもの、鈍いオレンジ色のもの、灰色がかったものや黒っぽいものまで多様だが、腹面が背面より明るいのが普通である。体表は粗い体毛で覆われており、危険を感じると体毛を逆立てる習性がある。体長40.5-76センチメートル、体重2.4-6キログラム程度で、尾は短く毛が生えていない。 メキシコではセレケ(sereque)、パナマではニェケ(ñeque)、エクアドル東部ではグァツーサ(guatusa)と呼ばれる。明治期の博物学教本『具氏博物学』の中で、金兎という漢字が当てられている。 紛らわしいことに、近縁なパカの学名はCuniculusが正しいのだが、同物異名のAgouti(アグーチ)と記載している文献が散見される。また、西アフリカ、特にコートジボワールでは、アフリカアシネズミのことをアグーチと呼ぶ。 (ja)
rdfs:label
  • アグーチ (ja)
  • アグーチ (ja)
owl:sameAs
prov:wasDerivedFrom
foaf:depiction
foaf:isPrimaryTopicOf
foaf:name
  • 哺乳綱 (ja)
  • agouti (ja)
  • アグーチ (ja)
  • 哺乳綱 (ja)
  • agouti (ja)
  • アグーチ (ja)
is dbo:wikiPageRedirects of
is dbo:wikiPageWikiLink of
is owl:sameAs of
is foaf:primaryTopic of