アイン・ランド(Ayn Rand、/ˈaɪn ˈrænd/;、1905年2月2日 - 1982年3月6日)は、ロシア系アメリカ人の小説家、思想家、劇作家、映画脚本家である。本名アリーサ・ジノヴィエヴナ・ローゼンバウム(露: Алиса Зиновьевна Розенбаум)。二冊のベストセラー小説『水源』、『肩をすくめるアトラス』で知られる。また自ら「客観主義」と名付けた思想体系の創出者としても知られる。 ロシアで生まれ、同国で教育を受けた後、1926年にアメリカ合衆国に移住。ハリウッドで映画脚本家として働き、劇作品の一つは1935年から1936年までブロードウェイで上演された。初期の小説2作品は当初それほど評判にならなかったが、小説『水源』(1943年)で名声を得た。 文芸評論の世界では、ランドの虚構は殆ど認められていない。アカデミズムの世界では、ランドの思想はほぼ無視または否認されている。客観主義運動は、ランドの思想を一般および学界に広めることを目指す運動である。リバタリアンやアメリカの保守主義において、ランドは大きな影響力を保ち続けている。