ゆらぎ塩基対(英: wobble base pair)は、RNAの二次構造を基礎とする G-U、I-U、I-A、I-C の塩基対を指す。その熱力学的安定性はワトソン=クリック型塩基対と同程度で、遺伝暗号の適切な翻訳に非常に重要な意味を持っている。アミノ酸の数(20)とコドンの数(64)に差異がある遺伝暗号は、その差異をアンチコドン第1塩基に起こる「塩基対修正」によって埋め合わせをしている。重要な修正塩基に、ヒポキサンチン(ヌクレオシド型であるイノシンの名で言及されることが多い)がある。ヒポキサンチンはウラシル、アデニン、シトシンと塩基対形成が可能である。その他の重要な塩基対としては、 G-U 塩基対がある。これにより、ウラシルはグアニンとアデニンという2種類の塩基と対合することが可能になる。

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  • ゆらぎ塩基対(英: wobble base pair)は、RNAの二次構造を基礎とする G-U、I-U、I-A、I-C の塩基対を指す。その熱力学的安定性はワトソン=クリック型塩基対と同程度で、遺伝暗号の適切な翻訳に非常に重要な意味を持っている。アミノ酸の数(20)とコドンの数(64)に差異がある遺伝暗号は、その差異をアンチコドン第1塩基に起こる「塩基対修正」によって埋め合わせをしている。重要な修正塩基に、ヒポキサンチン(ヌクレオシド型であるイノシンの名で言及されることが多い)がある。ヒポキサンチンはウラシル、アデニン、シトシンと塩基対形成が可能である。その他の重要な塩基対としては、 G-U 塩基対がある。これにより、ウラシルはグアニンとアデニンという2種類の塩基と対合することが可能になる。 (ja)
  • ゆらぎ塩基対(英: wobble base pair)は、RNAの二次構造を基礎とする G-U、I-U、I-A、I-C の塩基対を指す。その熱力学的安定性はワトソン=クリック型塩基対と同程度で、遺伝暗号の適切な翻訳に非常に重要な意味を持っている。アミノ酸の数(20)とコドンの数(64)に差異がある遺伝暗号は、その差異をアンチコドン第1塩基に起こる「塩基対修正」によって埋め合わせをしている。重要な修正塩基に、ヒポキサンチン(ヌクレオシド型であるイノシンの名で言及されることが多い)がある。ヒポキサンチンはウラシル、アデニン、シトシンと塩基対形成が可能である。その他の重要な塩基対としては、 G-U 塩基対がある。これにより、ウラシルはグアニンとアデニンという2種類の塩基と対合することが可能になる。 (ja)
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  • ゆらぎ塩基対(英: wobble base pair)は、RNAの二次構造を基礎とする G-U、I-U、I-A、I-C の塩基対を指す。その熱力学的安定性はワトソン=クリック型塩基対と同程度で、遺伝暗号の適切な翻訳に非常に重要な意味を持っている。アミノ酸の数(20)とコドンの数(64)に差異がある遺伝暗号は、その差異をアンチコドン第1塩基に起こる「塩基対修正」によって埋め合わせをしている。重要な修正塩基に、ヒポキサンチン(ヌクレオシド型であるイノシンの名で言及されることが多い)がある。ヒポキサンチンはウラシル、アデニン、シトシンと塩基対形成が可能である。その他の重要な塩基対としては、 G-U 塩基対がある。これにより、ウラシルはグアニンとアデニンという2種類の塩基と対合することが可能になる。 (ja)
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  • ゆらぎ塩基対 (ja)
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