ぶら𛁈゛る丸(ぶら志゛る丸)/ぶらじる丸(- まる、BRASIL MARU/BRAZIL MARU)は、大阪商船、商船三井客船が所有し運航されていた貨客船および、洞雲汽船およびパナマのタモウ・ラインが所有し商船三井の手により運航されている鉄鉱石運搬船。 大阪商船所属の初代はあるぜんちな丸級貨客船の二番船として西回り南米航路に就航して移民輸送に活躍した。太平洋戦争中の1942年(昭和17年)8月5日、航空母艦への改造を予定して内地に帰投中、米潜水艦の魚雷攻撃により沈没した。大阪商船および商船三井客船所属の二代目も貨客船であり、南米航路に就航したあとは海上パビリオンとして活用された。洞雲汽船およびタモウ・ライン所有の三代目は世界最大級の鉄鉱石運搬船であり、「笠戸丸」による移民輸送100周年を期して命名された。 なお、船名表記については初代が「ぶら志゛る丸」(正確には漢字の志そのものではなく、それをもとにした変体仮名の𛁈()である。詳しくはし (志の変体仮名)を参照)、二代目が「ぶらじる丸」、三代目がポルトガル語表記で「BRASIL MARU」である。三代目の表記は初代のアルファベット表記と同じであるが、二代目は「BRAZIL MARU」と英語表記である。