『お嬢さん』(おじょうさん)は、1930年(昭和5年)に12月12日公開の日本映画である。松竹キネマ製作・配給。監督は小津安二郎。モノクロ、スタンダード、サイレント、135分。 栗島すみ子、岡田時彦、田中絹代ら豪華スターが出演した大作ナンセンスコメディで、北村小松がシナリオを書き、小津はヂェームス・槇のペンネームで池田忠雄・伏見晁とともにギャグマンも務めている。初回興行は浅草の帝国館、および京都四條の南座で、併映作品は『薩南総動員』(冬島泰三監督)。第7回キネマ旬報ベスト・テンの日本映画・現代映画部門で第2位(小津作品初のランクイン)。ネガフィルム・上映用プリント等はすでに散逸し、脚本以外は現存しない作品とされている。