VISTA望遠鏡 (Visible and Infrared Survey Telescope for Astronomy) とは、チリのパラナル天文台に設置されている広視野反射望遠鏡である。口径4.1 mの反射鏡を備えており、近赤外領域の掃天望遠鏡としては建造時点で世界最大である。2009年12月に欧州南天天文台 (ESO) によって科学運用が開始された。構想・開発はロンドン大学クイーン・メアリーを中心とする英国の大学コンソーシアムによる。ESOへの加盟協定の一環として英国が現物出資した施設の一つで、英国(STFC) が出資している。

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  • VISTA望遠鏡 (Visible and Infrared Survey Telescope for Astronomy) とは、チリのパラナル天文台に設置されている広視野反射望遠鏡である。口径4.1 mの反射鏡を備えており、近赤外領域の掃天望遠鏡としては建造時点で世界最大である。2009年12月に欧州南天天文台 (ESO) によって科学運用が開始された。構想・開発はロンドン大学クイーン・メアリーを中心とする英国の大学コンソーシアムによる。ESOへの加盟協定の一環として英国が現物出資した施設の一つで、英国(STFC) が出資している。 唯一の観測装置であるVIRCAM(Vista InfraRed CAMera, VISTA赤外カメラ)は3トンの重量があり、赤外域で感度の優れた特製の検出器を16基備え、総画素数は6,700万ピクセルに上る。第2世代の観測装置として、2400個の天体を一度に分光できるファイバーフィード型多天体分光器4MOST (4-metre Multi-Object Spectroscopic Telescope) が2020年の設置に向けて作製されている。VISTAは肉眼で見える光よりも長い波長で観測を行うため、可視光の放射が塵雲に覆い隠されてしまう低温の天体や、宇宙の初期から長い年月をかけて膨張宇宙を伝播したことで赤方偏移を起こした光など、可視領域ではほぼ不可能だった天体を研究することができる。 (ja)
  • VISTA望遠鏡 (Visible and Infrared Survey Telescope for Astronomy) とは、チリのパラナル天文台に設置されている広視野反射望遠鏡である。口径4.1 mの反射鏡を備えており、近赤外領域の掃天望遠鏡としては建造時点で世界最大である。2009年12月に欧州南天天文台 (ESO) によって科学運用が開始された。構想・開発はロンドン大学クイーン・メアリーを中心とする英国の大学コンソーシアムによる。ESOへの加盟協定の一環として英国が現物出資した施設の一つで、英国(STFC) が出資している。 唯一の観測装置であるVIRCAM(Vista InfraRed CAMera, VISTA赤外カメラ)は3トンの重量があり、赤外域で感度の優れた特製の検出器を16基備え、総画素数は6,700万ピクセルに上る。第2世代の観測装置として、2400個の天体を一度に分光できるファイバーフィード型多天体分光器4MOST (4-metre Multi-Object Spectroscopic Telescope) が2020年の設置に向けて作製されている。VISTAは肉眼で見える光よりも長い波長で観測を行うため、可視光の放射が塵雲に覆い隠されてしまう低温の天体や、宇宙の初期から長い年月をかけて膨張宇宙を伝播したことで赤方偏移を起こした光など、可視領域ではほぼ不可能だった天体を研究することができる。 (ja)
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  • VISTAはオリオン大星雲の若い星々が行う高速の特異な活動を明らかにした。 (ja)
  • ボック・グロビュールを有する干潟星雲。VISTAはこのような塵の多い星形成サイトの観測に向いている。 (ja)
  • 天の川中心部を写した9ギガピクセルのモザイク写真。 (ja)
  • VISTAによって観測されたろ座銀河団。 (ja)
  • 早朝の山頂と、その手前に設置されたVISTA。 (ja)
  • 重量3トンのVISTA赤外線カメラが望遠鏡の前に吊り下げられている。 (ja)
  • 別々に撮影された隙間の多い「足跡画像 」を6枚組み合わせることで「タイル」が完成する。 (ja)
  • エンクロージャ内部(提供・ESO)。 (ja)
  • 夜のVISTA(提供・ESO)。 (ja)
  • VISTAから最初に公開された画像の一つ。「炎星雲」と呼ばれるNGC 2024と隣の馬頭星雲を写したもの。 (ja)
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  • VISTA’s_giant_infrared_camera.jpg (ja)
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  • VISTA望遠鏡 (Visible and Infrared Survey Telescope for Astronomy) とは、チリのパラナル天文台に設置されている広視野反射望遠鏡である。口径4.1 mの反射鏡を備えており、近赤外領域の掃天望遠鏡としては建造時点で世界最大である。2009年12月に欧州南天天文台 (ESO) によって科学運用が開始された。構想・開発はロンドン大学クイーン・メアリーを中心とする英国の大学コンソーシアムによる。ESOへの加盟協定の一環として英国が現物出資した施設の一つで、英国(STFC) が出資している。 (ja)
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  • VISTA望遠鏡 (ja)
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