UV-B RESISTANCE LOCUS 8 (UVR8)は、植物において紫外線のうちUV-Bの受容体としてはたらくタンパク質である。波長280-315 nmの紫外線を受容して、植物のストレス応答を開始する役割を担っている。UV-Bの下限波長に近い波長285 nmで最も感度が高い。UVR8は植物のUV-B応答における必須の調節因子として、モデル植物のシロイヌナズナArabidopsis thaliana において初めて同定された。この時、UVR8に突然変異が起きたシロイヌナズナでは、UV-BによるDNA損傷の影響を受けやすいことが発見された。植物における他の光受容体と異なるUVR8の特徴として、発色団となる補助的な小分子を必要とせず、タンパク質自体に光受容の能力が備わっていることが挙げられる。タンパク質中に存在する3つ組のトリプトファン残基が発色団としてUV-Bセンサーの機能を果たしていると考えられている。