QUIC(クイック)は、汎用のトランスポート層の通信プロトコルである。GoogleのJim Roskindによって設計され、2012年に実装・デプロイが行われ、実験が広まっていった2013年に公表され、その後IETFでの標準化が進められた。GoogleのQUICとIETFのQUICと区別して、gQUICとiQUICと呼称することもある。QUICはChromeウェブブラウザからGoogleのサーバーへの全コネクションの半分以上で利用されている。デフォルトでは有効にされていないが、Microsoft Edge、Firefox、Safariでも実装されている。 QUICは、User Datagram Protocol(UDP)上の2つのエンドポイント間の多重化接続の集合体に対応しており、TLS/SSLと同等のセキュリティ保護を提供するだけでなく、接続と転送のレイテンシ削減やネットワーク輻輳を避けるために各方向で推定を行う。主な目標は現在TCPを使用するウェブアプリケーションの接続指向を最適化することである。

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  • QUIC(クイック)は、汎用のトランスポート層の通信プロトコルである。GoogleのJim Roskindによって設計され、2012年に実装・デプロイが行われ、実験が広まっていった2013年に公表され、その後IETFでの標準化が進められた。GoogleのQUICとIETFのQUICと区別して、gQUICとiQUICと呼称することもある。QUICはChromeウェブブラウザからGoogleのサーバーへの全コネクションの半分以上で利用されている。デフォルトでは有効にされていないが、Microsoft Edge、Firefox、Safariでも実装されている。 QUICは、User Datagram Protocol(UDP)上の2つのエンドポイント間の多重化接続の集合体に対応しており、TLS/SSLと同等のセキュリティ保護を提供するだけでなく、接続と転送のレイテンシ削減やネットワーク輻輳を避けるために各方向で推定を行う。主な目標は現在TCPを使用するウェブアプリケーションの接続指向を最適化することである。 2015年6月、標準化のためにQUICの仕様のInternet DraftがIETFに提出された。QUIC working groupは2016年に設立された。2018年10月、IETFのHTTP Working GroupとQUIC Working Groupは共同で、世界標準を作成することに先駆けて、HTTP mapping over QUICを「HTTP/3」と呼ぶことを決定した。2021年5月、IETFは最終的にQUICをRFC 9000とそれをサポートするRFC 8999、RFC 9001、RFC 9002によって標準化した。 (ja)
  • QUIC(クイック)は、汎用のトランスポート層の通信プロトコルである。GoogleのJim Roskindによって設計され、2012年に実装・デプロイが行われ、実験が広まっていった2013年に公表され、その後IETFでの標準化が進められた。GoogleのQUICとIETFのQUICと区別して、gQUICとiQUICと呼称することもある。QUICはChromeウェブブラウザからGoogleのサーバーへの全コネクションの半分以上で利用されている。デフォルトでは有効にされていないが、Microsoft Edge、Firefox、Safariでも実装されている。 QUICは、User Datagram Protocol(UDP)上の2つのエンドポイント間の多重化接続の集合体に対応しており、TLS/SSLと同等のセキュリティ保護を提供するだけでなく、接続と転送のレイテンシ削減やネットワーク輻輳を避けるために各方向で推定を行う。主な目標は現在TCPを使用するウェブアプリケーションの接続指向を最適化することである。 2015年6月、標準化のためにQUICの仕様のInternet DraftがIETFに提出された。QUIC working groupは2016年に設立された。2018年10月、IETFのHTTP Working GroupとQUIC Working Groupは共同で、世界標準を作成することに先駆けて、HTTP mapping over QUICを「HTTP/3」と呼ぶことを決定した。2021年5月、IETFは最終的にQUICをRFC 9000とそれをサポートするRFC 8999、RFC 9001、RFC 9002によって標準化した。 (ja)
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  • QUIC(クイック)は、汎用のトランスポート層の通信プロトコルである。GoogleのJim Roskindによって設計され、2012年に実装・デプロイが行われ、実験が広まっていった2013年に公表され、その後IETFでの標準化が進められた。GoogleのQUICとIETFのQUICと区別して、gQUICとiQUICと呼称することもある。QUICはChromeウェブブラウザからGoogleのサーバーへの全コネクションの半分以上で利用されている。デフォルトでは有効にされていないが、Microsoft Edge、Firefox、Safariでも実装されている。 QUICは、User Datagram Protocol(UDP)上の2つのエンドポイント間の多重化接続の集合体に対応しており、TLS/SSLと同等のセキュリティ保護を提供するだけでなく、接続と転送のレイテンシ削減やネットワーク輻輳を避けるために各方向で推定を行う。主な目標は現在TCPを使用するウェブアプリケーションの接続指向を最適化することである。 (ja)
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