PC-9821シリーズは、日本電気(以下NECと表記)が1992年(平成4年)から2003年(平成15年)まで販売していたパーソナルコンピュータの製品群の俗称で、一般的にはPC-9800シリーズのうち「PC-9821」から始まる型番の機種群を指す。1993年(平成5年)発売の98MATEシリーズから1997年(平成9年)秋にPC98-NXシリーズが発売されるまでの約4年間におけるNECのPC製品の主力機種だった。PC-9801シリーズの上位互換製品である。製品名の「9821」のうち「21」部分だけが白抜き文字となっており、「21世紀に向けたPC-9800シリーズ」という意味が込められていた。しかし、21世紀を待たずに新アーキテクチャのPC98-NXシリーズが発売され、21世紀に入って数年で受注終了となった。