M114装甲偵察車は、ベトナム戦争時にアメリカ陸軍で使用された装軌式の偵察戦闘車である。本車は1960年代にゼネラルモーターズ傘下のキャデラック部門によって製造された。 M114の設計は、高速性と隠密性に重点を置いた。より大型のM113装甲兵員輸送車のように、本車も浮航能力が付与され、パラシュート投下が可能なように作られている。しかし、M113が最も成功した装甲車両の1つであるのと異なり、本車はベトナム戦争の運用において不適であることが確認され、偵察任務はM551シェリダン空挺戦車に変更された。 1973年には本車は失敗作であるとみなされ、アメリカ陸軍から退役した。しかし、少数車両が余剰として放出され、警察部門で使用され続けた。