L型菌(L-form bacteria)は、細胞壁を持たない細菌の株である。エミー・クラインバーガー=ノーベルが1935年に初めて単離し、勤めていたロンドンのに因んでL型菌と名付けた。 分裂能を持つスフェロプラストであるが元の形態に戻ることもできる不安定型と、元の細菌には戻ることのできない安定型の2種類に分類できる。 マイコプラズマのような寄生種の一部にも細胞壁を欠くものがあるが、細胞壁を持つ細菌に由来しないため、L型菌とは見なされない。