Ju 290 は、ドイツのユンカース社で製作され、第二次世界大戦中ドイツ空軍で使用された4発の輸送機/哨戒機である。大戦前に民間旅客機として開発されたJu 90を大幅に改良した機体が原型で当初は洋上哨戒機として開発されたが、大型輸送機を要望する空軍の意向により輸送任務で使用されることになった。その後Fw 200の後継機として本機が選ばれ偵察・爆撃型の生産が始まったが、戦局の悪化による資材不足や工場の被爆により少数機しか完成しなかった。本機をベースにした高高度偵察・爆撃機も試作されたが、戦局の悪化により開発中止となった。